2021年もコロナ禍の中での生活だったが、今日が大晦日。明日は新しい年を迎える。
1年を振り返ると、つくづく時の流れが速いと思ってしまうのは年齢のせいだろうか。
今朝、6時過ぎからNHKで『耳をすませば』という番組を観た。
この番組は、毎年12月の29日~31日に放送される、その年に亡くなった方々の追悼番組。
昨日は、今年3月に亡くなった俳優・田中邦衛さんと、6月に亡くなったギタリスト・寺内タケシさんが登場。
今日は、今年1月に亡くなった作家・半藤一利さんと、4月に亡くなったジャーナリスト・立花隆さんだった。
半藤さんと立花さん、膨大な知識を元に数々の著作を世に問うた、偉大な「知の巨人」が亡くなった今年だった。
作家・半藤一利さんの訃報に触れた後、半藤さんの大作『日本のいちばん長い日』などは読んでいたので、まだ読んでいなかった『ノモンハンの夏』を読んだ。
そして、『田中角栄研究~その金脈と人脈』で一躍有名になったジャーナリスト・立花隆さんの訃報に接した後は、僕が立花さんの著書で一番印象に残っている『宇宙からの帰還』を30数年ぶりに再読した。
毎年、「今年読んだ本で、印象に残っているのは何だろうか?」と振り返りながら、年の瀬のブログを締めくくっているのだが、今年はやっぱり、この2つの著書を取り上げて、今年最後のブログ記載としたいと思う。
◇5月27日に記載したブログ「半藤一利著『ノモンハンの夏』を読む」
https://naozi.hatenablog.com/entry/2021/05/27/172021
◇7月3日に記載したブログ「立花隆著『宇宙からの帰還』を再読する」
https://naozi.hatenablog.com/entry/2021/07/03/184515
この2冊以外にも、何冊か印象に残っている本はある。
斉藤幸平さんの『人新世の「資本論」』は、何人かでZOOM読書会をやったし、その関連で、ミヒャエル・エンデの『モモ』や、水野和夫さんの『資本主義の終焉と歴史の危機』なども再読した。
文芸書で言えば、小川洋子さんの『ことり』とか、町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』も印象に残っている。
そうそう、もう2冊、印象に残っている書籍として、柳美里さんの『JR上野駅公園口』と、深沢潮さんの『海を抱いて月に眠る』をあげておきたい。
この4冊の読後のブログ記載は
・小川洋子さんの『ことり』
https://naozi.hatenablog.com/entry/2021/09/26/190250
・町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』
https://naozi.hatenablog.com/entry/2021/08/05/184522
・柳美里さんの『JR上野駅公園口』
https://naozi.hatenablog.com/entry/2021/03/31/132907
・深沢潮さんの『海を抱いて月に眠る』
https://naozi.hatenablog.com/entry/2021/05/15/200333
もし、時間が許すなら読んでみて下さい。
では、よいお年を!