今村夏子著『 むらさきのスカートの女 』を読む

 最近、僕は、芥川賞受賞作より直木賞受賞作の方に興味がある。純文学的作品が、加齢とともに苦手になって、難解になってきたのだ。


 そうは言っても、文藝春秋が手に入ったので、今回の芥川賞作品・今村夏子さんの『 むらさきのスカートの女 』を読んでみた。

    f:id:naozi:20190820160435j:plain

 今村夏子さんの作品は、以前に『星の子』を読んだことがある。
 これは、2017年に芥川賞候補にもなっていたし、昨年の本屋大賞ノミネート作品だったので読んだのだが、内容は、病弱な主人公が幼少の頃、特殊な水によって病気が治ったのをきっかけに、両親が新興宗教にはまってしまうという物語だった。
 今村さんは、「親の愛とは何か」「子供から観た親への思いとは何か」を問いながら物語を展開させて、どんなに世間からの軋轢のなかでも、愛情で結ばれている親子関係は揺るぎないと感じさせる家族愛の世界を描いていたように僕は感じた。

f:id:naozi:20190820160552j:plain

 今回の『 むらさきのスカートの女 』は、「むらさきのスカートの女」と呼ばれている女性を、ストーカー的に観察する「黄色いカーディガンの女」の物語だった。
 文章そのものは読みやすいし、どこにでもいるような、ちょっと変わった女性を、執拗なまでに観察し続ける女性に、ちょっと不気味さを感じながら、物語の展開に引き込まれ読み終わった。
 しかし、読み終わった今、これといった明確なまでの感動を受け取ったと言うよりは、何気ない世界の中の、何気ない人間模様の中に存在する「不気味さ」を、僕は感じている。
 これが、今村夏子という作家が問う世界なのだろうか、と・・・。

お盆の週も終わって今日は月曜日

 今日は曇りがちで、昨日までの猛暑が、やや弱まった感じの一日だったが、外を歩いていると汗が噴き出し、やっぱり真夏の気温。

 

◇今朝の「読売歌壇」から
 今朝、読売新聞の「読売歌壇」を見ていたら、選者・俵万智さんが選んだ入選作にこんな素敵な短歌があった。

    f:id:naozi:20190819210331j:plain

 2首とも、さすが、俵万智さんが選んだ歌だと思った。

 それにしても、ひまわりって、やっぱり、夏の王様だよね。

 

◇今朝の花Photo
 猛暑が続いているが、もう立秋を過ぎて10日となる。
 今朝、高田馬場の案内所に行くときに歩いていたら、咲き誇る花にも、何となく夏の終わりを感じた。
 僕は「芙蓉」の花が好きだ。

    f:id:naozi:20190819203110j:plain

 次に、百日紅サルスベリ)」の花、この時期に咲くので「お盆の花」とも言われるようだが、なぜか僕も、子供の頃の田舎でのお盆を思い出す。

    f:id:naozi:20190819203307j:plain

 こちらは「露草」。街路樹の元の雑草の中に静かに咲いている。

    f:id:naozi:20190819203355j:plain

 花は一日花で、早朝に咲き出して、午後にはしぼんでしまう。花言葉は「|変わらぬ思い」。

 

◇会の「けんさん」の編集
 先週初めから編集していた会の新聞「けんさん」、昨日までに何とか編集が終わって、そのデータを、連休が終わって今日から稼働している印刷屋さんに、紙面の製作をお願いしようと昨夜の内に送信。
 今朝、電話して、水曜日に第一案を送ってもらうことをお願いする。

18日・日曜日のおしゃべり

 今日も、昨日同様、暑い、暑い、日曜日だった。
 ファーム町田店のメンバーのカワハラさんやキミエさんが、今日から出掛けて不在なので、少々スタッフ不足。
 そんなことで、午後から予定していた友人・オオタさんのライブに、吉祥寺に出かけることをやめて、ファーム町田店のスタッフに入る。

 

◇もう「ブドウ」や「リンゴ」が
 猛暑の真夏の気候なのだが、「ブドウ」や「リンゴ」が、ファーム町田店に農場から届きだした。

    f:id:naozi:20190818192121j:plain

    f:id:naozi:20190818192356j:plain

    f:id:naozi:20190818192424j:plain

    f:id:naozi:20190818192451j:plain
 もう、季節は秋に向かっていることを実感。

 


NHKスペシャル
 午後の休憩時間に、過日、放映されたNHKスペシャル『全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~』をビデオに撮っていたので、それを観る。

   f:id:naozi:20190818192617j:plain

 なかなか、観応えのある内容だった。


 1936年2月26日、首相や大臣が襲撃された近代日本最大の軍事クーデター「二・二六事件」。その事件の一部始終を記録した海軍の「極秘文書」が、83年たった今、発見された。
 天皇を中心とした国家を目指しての青年将校たちの反乱。その鎮圧にいたるまでの「4日間」の詳細が明らかとなった。
 天皇と、陸軍と、海軍の思惑と鎮圧に向けての動き。
 青年将校たちの目的達成に向けての動き。
 それらが、事件発生直後から海軍の「調査部隊」や密かに設置された「見張所」から、分単位で緊迫の状況報告が海軍本部にされ、それが記録として残されていた。
 陸軍の幹部が事件の裏で行っていた知られざる動き、海軍の陸軍とにおける内戦まで想定して動いた事実。それらを、専門家の解説を通して組み立てられていた。
 それにしても、海軍の情報収集能力の高さ、それには驚くばかりだ。 

 

◇友人・オオタさんのライブPhoto

 夜、「行ってきました。」と、オオタさんのライブを紹介したキョウコさんから写真が送られてきた。

    f:id:naozi:20190818194350j:plain

 芸名「ナイーブ缶342」のオオタさん。今日もユーモアたっぷりで熱唱したようだ。

 

 

版画美術館で「畦地梅太郎・わたしの山男」展覧会

 我が家から車で20分ほどのところに、町田市立国際版画美術館がある。
 今日は朝から午後1時まで、ファーム町田店のスタッフに入って、その後、版画美術館に出かけた。

    f:id:naozi:20190817190839j:plain


 版画美術館は、芹が谷公園の一角にある。

    f:id:naozi:20190817190906j:plain

    f:id:naozi:20190817191014j:plain

 

 では、畦地梅太郎とは、どんな版画家なのだろうか。
 ウィキペディアには、『 畦地梅太郎(あぜち うめたろう、1902年12月28日 - 1999年4月12日)は、日本の版画家。山岳風景を題材とした木版画作品を多数発表し、「山の版画家」として知られる。画文集の出版や装丁、挿画などの分野でも活躍した。愛媛県北宇和郡二名村(現・宇和島市三間町)出身 』とある。
 実は、畦地梅太郎という版画家を僕は知らなかった。

    f:id:naozi:20190817191045j:plain

 このポスターを見て、この絵はどこかで見たことはある。この山男の表情が何とも言えない魅力的な雰囲気だ。
 その時から、ぜひ、時間を見つけて展覧会を鑑賞しようと思っていた。
 
 チケットを65歳以上400円を払って、早速、入場。

    f:id:naozi:20190817191143j:plain

    f:id:naozi:20190817234442j:plain

    

 ここから先は、撮影禁止。
 帰りの売店で購入したポストカードを接写したPhotoで、畦地梅太郎の版画作品をアップして紹介する。

    f:id:naozi:20190817191229j:plain

 愛媛の農村に生まれ、16歳で故郷をあとにした畦地はさまざまな仕事についたのち、版画を始めりる。都会や故郷の風景を描いていた畦地がたどりついた主題、それが「山」である。浅間山など山の姿に魅了され、版画の画面に大きく力強い山の姿を描き、「山の版画家」としての評価を確立。

    f:id:naozi:20190817191335j:plain

    f:id:naozi:20190817191356j:plain

 畦地の表現を一変させたのが「山男」。素朴で温かな表情の山男。「山男」は畦地作品の代名詞となる。

    f:id:naozi:20190817191257j:plain

    f:id:naozi:20190817191455j:plain

 

 展示会場には、山などの作品と、山男を主題とした作品の約100点が展示してあった。実に、観応えのある版画作品群である。
 一つひとつ、味のある山男の顔、姿を見ていると、なんとも言えない温かな感動が湧いてくる。

 

 畦地梅太郎は、晩年、町田市の鶴川に住んでいたという。町田市の名誉市民にもなっている。
 その鶴川に、ギャラリー「あとりえ・う」があり、そこは畦地が生前すごした自宅兼アトリエで、現在はアトリエ部分をギャラリーとして一般公開しているらしい。
 ぜひ、そこも訪れてみたい。
 

高田 郁著『あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇』を読む

 田舎への旅の電車で読んだのが、この単行本『あきない世傳  金と銀(七)  碧流篇』だ。

 僕はこの『あきない世傳  金と銀』は、すでに1巻~6巻は読んでいる。この物語を読み続けているのは高田 郁さんの時代小説が好きだからだ。
 2~3日前の新聞広告で7巻目が出たことを知って、早速、購入。

    f:id:naozi:20190816152134j:plain

 この『あきない世傳  金と銀』シリーズは、江戸時代に「買うての幸い、売っての幸せ」をモットーに、呉服商を営む女商人の物語。
 主人公の幸。学者の子として生まれるが、兄や父の死別があり、9歳で大坂の天満の呉服商「五鈴屋」に奉公に出される。
 商家では「一生、鍋の底を磨いて過ごす」と言われる女衆だったが、番頭に才を認められ、幸自身も徐々に商いに心を惹かれ、知識を得ようとして、商人としての幸の人生が始まる。
 番頭の「商いの戦国武将になれる器」との言葉通り、幸は見込まれて「五鈴屋」の店主の妻・ご寮さんとなって、商いの世界でその才能を発揮する。


 今回の7巻では、
 「五鈴屋」の七代目店主となった幸は、亡夫との約束でもあった江戸に念願の店を出す。ものの考え方、着物に対する好みも、大坂とはまるで異なる江戸。知恵をしぼり、いままでの呉服商の常識を覆すような工夫をしながら、生まれたばかりの江戸店を育てようとする。
 その江戸店誕生から1年間の奮闘の物語展開だ。

 f:id:naozi:20190617142921j:plain

 今回の物語は、伊勢型紙を使って染色した「江戸小紋の誕生の物語でもある。
 以前、JR青梅線沢井駅近くの「櫛かんざし美術館」で、知人の江戸小紋の型彫職人タカイさん(三重県白子出身)の「型彫り作品展」を鑑賞したことがある。
 実演を見て、話も聞いて、その技術の高さに感動したのが蘇ってきて、そんな意味からも興味津々読ませてもらった。

    f:id:naozi:20190816152256j:plain

    f:id:naozi:20190816152322j:plain

    f:id:naozi:20190816152344j:plain

 これが、江戸小紋の伊勢型紙である。



 

鮎の炭火塩焼きが美味しい

 台風10号が日本列島に影響を及ぼしていた15日、東日本は大丈夫だろうと思って、前々から予定していた田舎に住む姉の見舞いに出掛けた。

 

 僕より12歳上の姉は、農作業で忙しい母に代わって僕の面倒をよく見てくれたし、母が亡くなってからも、帰省のたびに、母が作ってくれていた僕の大好物のおはぎを必ず作ってご馳走してくれていた。
 その姉も、すでに80歳を超えて認知症もあり、現在は町営の施設に入っている。


 東京に住んでいる姪と一緒に施設を訪れたのだが、何となく、昔の僕のことかも知れないが覚えていてくれて、楽しく会話することが出来た。しかし、最初に会話していた内容は覚えてないようで、「何できたの? 電車? 車?」「忙しいのに大変だったね」と何度も繰り返す。
 約1時間、諸々の話をして、ヤマギシのリンゴジュースとひよこせんべいとカステラを、ヘルパーの方に「おやつで出して下さい」とお願いして帰って来た。

 

福島県南部の「矢祭山
 僕の生まれたところは、福島県の最南部だ。
 姉は近くの水郡線矢祭山というところに嫁いだ。
 水郡線は、水戸から郡山までの単線のJR線。
 線路沿いは久慈川が流れていて、風景のいい路線である。

    f:id:naozi:20190816135430j:plain

 この水郡線は、ほとんどの駅が無人駅となってしまった。
 ツツジや桜の名所の矢祭山の駅も無人駅。

    f:id:naozi:20190816135501j:plain

 観光地と言っても、駅から見える赤い吊り橋には、誰も渡っていない。

    f:id:naozi:20190816135546j:plain

 姉が嫁いだ先は、ここで食堂をやっている。
 いまは、義理の弟(僕と同年齢)が、店先で「鮎の塩焼き」をやっていた。

    f:id:naozi:20190816135621j:plain

    f:id:naozi:20190816135645j:plain

    f:id:naozi:20190816135711j:plain

 「日帰りで帰るの? 今度来るときはゆっくり泊まっていきなよ。そうしたら呑めるし・・」といいながら、田舎蕎麦とこんにゃくの刺身、鮎の塩焼きをご馳走してくれた。

    f:id:naozi:20190816135748j:plain

 
 帰りの水郡線、線路上に強風のために倒木があり、約1時間臨時停車。

    f:id:naozi:20190816135821j:plain

 町田の我が家に帰ったのは、夜8時を過ぎていた。
  

夕方「餃子パーティー」をする

 東京も台風10号の影響で、時折、激しい雨が降って、止んだと同時に青空が出たり、不安定な天気。
 そんなことで、ムシムシと高温で、まるでサウナに入っているような・・・。

 そんな一日だった。


 バスを降りて、セミの鳴き声に街路樹を見上げたら・・・。

    f:id:naozi:20190814213004j:plain

 

◇会の新聞「けんさん」編集
 今日は、高田馬場の案内所で、一日中、会の新聞の編集をする。

    f:id:naozi:20190814214629j:plain

 何とか、4面構成のうち、3面の原稿編集と写真選定が終わって、紙面割り付け案が出来た。

 

◇夕方「餃子パーティー」をする
 ファーム町田店のパン屋さん「カントリー」には、中国人のユウコさんが働いている。
 ユウコさんの娘さん親子が、夏休みで中国から訪日中。
 今週末に雲南省に帰国するので、その前に、手作り餃子をご馳走してくれることになって、暑気払いも兼ねて「餃子パーティー」をやることになった。
 餃子と小籠包を作ってくれた。

    f:id:naozi:20190814213150j:plain

    f:id:naozi:20190814213209j:plain

    f:id:naozi:20190814213235j:plain

 早速、焼いて、みんなで手作り餃子と小籠包に舌鼓を打つ。

    f:id:naozi:20190814213302j:plain

    f:id:naozi:20190814213330j:plain

 実に美味しかった。

 腹いっぱい、食べた後は、「カントリー」のタネモ君のギター演奏を数曲聴いて、お開き。

    f:id:naozi:20190814213420j:plain