金曜日のおしゃべり

◇会の新聞「けんさん」発送
 新型コロナウイルス感染症の拡大。東京では週末の不要不急の外出自粛要請が出た。
 会の新聞「けんさん」3月号を、全国の会員宅への発送だけは終わらせようと、高田馬場の案内所では10時から、手洗い、マスク、窓を開けての換気をしながら発送作業をする。

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 約2時間で終わらせ、午後一番に郵便局に持ち込んで終了。
 
 明日からは、関東各県の知事要請にそって、当面10日間ほど案内所での研鑽会に寄ることをひかえようとなった。

 

◇山吹の花
 郵便局に発送する新聞封筒を持ち込んだ帰りに、戸山公園内を横切ったら、午後からの強風に満開の桜は散りだして、黄色い山吹の花が咲き出していた。

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 「山吹の花」と「高田馬場」は、前にもブログに書いたが、深い深い関係がある。
 高田馬場駅の早稲田口を出て、早稲田通りの信号を渡ると、西武新宿線高架下とJR山手線高架下の壁に、大きな手塚治虫の「鉄腕アトム」壁画がある。

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 壁画のテーマは、高田馬場西早稲田地域の「歴史と文化?過去から現在、そして未来へ」なのだそうだが、その中に太田道灌の「山吹の里」伝説が描かれている。

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 明治通りを過ぎて早稲田大学の近くの神田川に「面影橋」という橋があるのだが、その橋の近くに「山吹の里」の石碑があると聞いて、数年前にその石碑を探したことがある。

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 伝説とは、
 『ある日、鷹狩に出かけた若き日の太田道灌が、にわか雨に遭遇して村のあばら家で蓑を借りようとしたところ、出てきた少女は無言のまま、山吹の一枝を道灌に差し出した。道灌は怒ってその場を立ち去ったが、あとで家臣から、少女の行為は「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」という古歌に寄せて、蓑のひとつさえ持てないかなしさを山吹の枝に託したものだ、と聞かされて自分の無学を恥じ、それ以降歌道に精進した・・・。』(太田道灌と山吹の伝説:岡田広之著)という内容だ。

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