群読音楽劇『 銀河鉄道の夜2019 』を鑑賞

 我が家の近くにある桜美林大学が主催する群読音楽劇『銀河鉄道の夜は、夏の恒例企画として公演されている。
 これは、学生と市民とプロのアーティストによる群読音楽劇なのだが、3年前にも鑑賞して良かったので、今年もと思って今週初めにチケットを予約した。

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 会場は、横浜線淵野辺駅に隣接する桜美林大学プルヌスホール。

 我が家からも遠くはない。

 夜7時からの開演に向けて仕事を切り上げ、本棚から文庫本『宮澤賢治童話集』を探して・・・、電車の中でパラパラと予習をして・・・。

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 ここが、会場の桜美林大学プルヌスホール。

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 今日が初日。

 入り口で予約していたチケットを1,200円で購入して入場。
 会場はほぼ満席という盛況さ。

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 キャストは、観客が周りを囲んだ真ん中の、池がある舞台で椅子に座ったり、椅子に立ち上がったりしながら演じる。

 

 もちろん、公演中は撮影禁止。

 
 宮沢賢治の「雨にも負けず・・・」の朗読から始まって、「銀河鉄道の夜」を、マリンバの演奏効果に合わせながら、ときにはユーモラスに、ときには激しいダンスを池の中で水飛沫を上げながら、ときには幻想的に、24人のキャストが群読し、「ほんとうの幸せ」を問うというテーマを、2時間、熱く演じていた。


 ここでは、ジュパンニ1人が、なぜか東北訛りの言葉。
 終盤のジュパンニとカムパネルラの言葉。
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸いのためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」 
「うん。僕だってそうだ。」
「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」
「僕わからない。」

 こんな会話からラストまでの盛り上がりは、なかなか観応えある演技だった。

 


 蛇足になるが、桜美林大学プルヌスホールの1階ロビーに、小惑星探査「はやぶさの原寸大の模型が展示してあった。

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 映画「おかえり、はやぶさ」で使用したものらしい。