現在、私の住む東京都町田市の「町田市民文学館ことばらんど」で、「縄文土器を読む・文字のない時代からのメッセージ」という企画展を開催中だ。
その企画展については、すでに2度ブログに記したが、数多くの展示土器の写真があるので、今日も紹介したい。
文字のなかった縄文時代の人々は、土器の形や装飾で、何かを表現し、何かのメッセージを込めたかったに違いない。それは何か。
◇年代別に土器を見ると
◇縄文人の数の観念
2の表現 深鉢(取っ手が2つ)
中期(約4500年前)忠生遺跡D地区(根岸)
3の表現 深鉢(3本の指)
中期(約5000年前) 忠生遺跡B地区(根岸町)
縄文人に数の観念があったのではないかというのは、ネットで検索すると「るいネット」というサイトには、次のように記されている。
「縄文人の観念力を推し量る上での興味深い事例。秋田県の大湯環状列石で発見された土版には1、2、3、4、5、6を表す列点が掘り込まれている。しかも、6は3+3で構成されており、“足し算”の観念もあったらしい。(アイヌ人にとって6は神聖な数字で、3だけでは足りない力を二つ寄せると倍増するという観念とのこと。)
また、藤田富士夫さんと言う人も「算術する縄文人」という論文を発表していた。