縄文時代の「編みかご」と「クルミ」

 今朝の朝日新聞朝刊に「福島県南相馬市の鷺内(さぎうち)遺跡で、縄文時代晩期中ごろ(約3千年前)の貯蔵穴から、クルミが大量に詰まった編みかごが見つかった。」という記事が載っていて目に止まった。
     
 「編みかご」は、縦33cm、横20cmで底部は長方形。
 竹やササ類を切り裂き編んだもので、オニグルミが数百個、詰まっていたらしい。
 最近、縄文時代に興味を覚える僕としては、関心あるニュースだ。
 三内丸山遺跡青森市)でも、クルミが1粒入った編み物の袋が出土し、それを「縄文ポシェット」と呼ばれているのを、何かで読んだことがある。
 我が家から近い町田市立博物館にも、クルミ型土器が展示してある。
 縄文人にとって、クルミは日常的な貴重な食料だったようだ。
 かごなど編組製品については、以前に読んだ岡村道雄さんの書いた『縄文人からの伝言』によると、「網代編み」「ござ目編み」「六つ目編み」「もじり編み」などや、模様の編み込みなど複雑で多様な技術が発達していたという。
 これが、町田市立博物館に展示してある「クルミ型土器」だ。
 いかに、クルミが日常的だったかが偲ばれる。