町田市最大の「なすな原遺跡」の出土品

 町田市成瀬には、町田市最大の「なすな原遺跡」がある。


 現在は、東急電鉄長津田車両基地となっているが、1975(昭和50)年から、同社が費用を負担し発掘調査を行った。
 この遺跡は、調査の結果、地区によって内容に違いが確認されたという。
 地区別に古い順で並べると、
  No.2地区:縄文時代草創期(約1万4000年前)から平安時代まで
  No.1地区:縄文時代後期(約3000年前)から奈良時代まで
  No.3地区:古墳時代前期(約1700年前)
 なんと、縄文時代草創期から古墳時代前期までの遺跡で、50軒以上の住居跡も確認されたと言う。
 発掘調査後、埋め戻され、車両基地になってしまったのがちょっと残念。

 

 この遺跡からの出土品が、現在、成瀬会館に特別展示してあると新聞で知って、「わが町・町田の最大級遺跡の出土品」を見たいと思って行ってみた。

 

◇文様が施された最古の「隆起線文土器」

 展示してあったのはレプリカであるが、縄文時代草創期の約14000年前の土器である。

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◇透かし彫りの「土製耳飾り」
 縄文時代晩期の約2800年前の縄文工芸の緻密な造形に驚く。
 しかも、朱色に塗布されていた形跡があると、ボランティアで説明員をされていたおばさんは言っていた。

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◇上記2点以外にも2800年前~4000年前の土器や石器などが展示してあった。

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