夜、映画を観る

 今日は、案内所に泊まりだ。
 明日は木曜日、朝、資源ゴミの集荷日だ。
 案内所のレイアウト変更に伴って、書類や不要物の整理をしていて、大量の処分物が出ている。
 そのうち資源ゴミに出せるものは、明日の朝7時半に出さなくてはならない。
 そんなことで、今晩は案内所に泊まることにした。

 夜、時間があったので新宿まで出かけて、観たいと思っていた映画を観る。
 夢枕獏の小説『 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 』を原作とした歴史ドラマ空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎 』だ。
       
 7世紀の中国を舞台に、遣唐使として中国を訪れた若き日の空海が、密教を会得しようという決意に燃える中、詩人の白楽天と出会い、楊貴妃の死の真相に追っていくドラマだった。
 僕は、空海遣唐使として、唐での留学僧としての修行の物語なのかと思っていたし、『 さらば、わが愛 / 覇王別姫 』などで知られる中国映画界の名匠チェン・カイコー監督の作とのことで観たのだが、ちょっと期待はずれ、楊貴妃の死の真相の謎解きだった。
 VFX(CGやデジタル合成などの特殊視覚効果)を駆使した映像は素晴らしかったが、奇怪な展開の連続だった。