今日から3月スタート

        
 今朝は、予報通り、発達しながらの低気圧通過で、夜が明けないうちから「春の嵐」。
 しかし、それも8時過ぎには雨も止み、9時過ぎには晴れ間も。
 昼の気温は一気に上昇、20℃を超すという5月頃の陽気。
 「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」
 こんな俳句があるが、一気に梅も咲くだろう。
 どこかに、梅の花を見に行こう。


◇会の新聞「けんさん」編集中
 2月末日でお願いしていた3月号掲載原稿も、届きだして、その編集中。
 原稿の集まり具合と、その字数によって、紙面構成を練り直しながら編集をする。
 今日は、そんな一日。


吉野源三郎著 『 君たちはどう生きるか
 岩波文庫を読んで、その後、マンガ化された本を読んでいる。
 マンガ化されたと言っても、主人公のコペル君に、亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」の「ノート」としての助言の部分は、マンガ化せずに文章で掲載されている。
 そんなことで、文庫本の内容を反芻して、再咀嚼している感じで読んでいる。
 文庫本の方にの最後には、思想家・丸山真男
   「『 君たちはどう生きるか』をめぐる回想 ─ 吉野さんの霊にささげる ─ 」
 が収録されているのだが、その中で、丸山真男はこの著書を「第一義的に人間の生き方を問うた、つまり人生読本です。」といいながら、次の様に評している。
 ─ この1930年代末の書物に展開されているのは、人生いかに生くべきか、という論理だけでなくて、社会科学的認識とは何かという問題であり、むしろそうした社会認識の問題ときりはなせないかたちで、人間のモラルが問われている点に、そのユニークさがあるように思われます。─
       
 まさに、人間としての生き方を、「社会認識に立脚して、いかに生きるか」と、問うている内容なのだ。