毎月第4火曜日の夜7時半からは「男達のZOOM交流研鑽会」というオンラインの交流の場を設けている。
今週の火曜日が、その定例日。
今回参加したのは、全国各地からいつもは10名~12名ほどの参加だが、ちょっと少なく8名。
この「男達のZOOM交流研鑽会」常連メンバーに、東京都在住のオオタさんという男性がいる。
彼は大手製紙会社を定年前に早期退職した後、現在、特別支援学級の補助教員をしながら、趣味の音楽活動で活躍している「弾き語りシンガー」なのだ。
新型コロナ禍前には、新宿御苑近くのカレー専門レストランでのライブなどにも時々出演していたので、何度か行ったことがある。
そんなオオタさんには、とても素敵な『カナシミのソコカラ』という曲がある。
今回の「男達のZOOM交流研鑽会」では、それが話題になった。
どんな経緯で、オオタさんがこの曲が作ったか?
「音楽って何だろうか?」と、尾崎豊の「15の夜」のこと、中学時代の音楽教師の言葉「音楽は心のメロディ」などなど、それぞれが、音楽について出し合った。
この『カナシミのソコカラ』、曲もいいのだが、とにかく、歌詞がいいと僕は思っている。心にしみてくる詩なのだ。
オオタさんは、日常、特別支援学級の子ども達と接している中で生まれたのだという。
<一番>
一番伝えたいこと いつも言葉にならない
やっと見つけた言葉は 北風に吹き消される
君には今日も聞こえる その命(いのち)の波音が
優しさ忘れた地球(星)で 今は誰も気づかない
一人うずくまる凪の夜 押しつぶされそうになるけど
強さと優しさ 涙と勇気が 君のマストになる
カナシミのソコカラ 見えて来るケシキがある
厚い雲の切れ間から 見える星空のように
<二番>
下を向き「夢がない」と ポツリとつぶやく君の
瞳(ひとみ)は自分の航路 今も 探し続ける
戻らないあの笑顔が 夜明けの空に浮ぶとき
君を待っている明日が 水平線に見えてくる
今その瞳は閉じていても 今その肩は震えていても
君に光与え手を差し伸べる 朝陽はやって来る
カナシミのソコカラ 君はずっと探している
胸に吹く風にいつも まっすぐ帆を張る自分を!
<間奏>
向かい風の中 迷うときも 潮の流れに 戸惑うときも
夢に向けてきった心の舵(かじ)を ずっと放さないで
舞い上がれ 白い帆よ 今 南風を受けて
君を乗せてく帆船よ 海原を進んでゆけ!
カナシミのソコカラ 見えて来るアシタがある
厚い雲の切れ間から 見えた青空のように
青空のように
青空のように
彼がアップしたユーチューブで聴くことができる。
今日は木曜日だ。
オオタさんは、特別支援学級を昨年卒業した子どもと、毎週木曜日の午後4時から図書館で会って話を聞いているという。
卒業後、偶然に道で会ったその子は、オオタさんに話を聞いてもらいたいと請うたという。それから毎週、会っているらしい。オオタさんなら聞いてくれる、話せる、そんな雰囲気をオオタさんは持っているのだろう。
オオタさんは「僕は教師でもない、先生と生徒の間にいる補助教員だから、子ども達に何かを指導しようかなど求めないし、その子一人一人の目線で付き合うことができる」と言っているが、それがオオタさんの「稀に見る持ち味発揮」なのだろうと僕は思っている。
今日は木曜日、今日も図書館で会っているのだろうか。
そんなことを思って、このブログを書いた。