初夏を思わせる今日の東京

 雨が多い今週だったが、今日は朝から晴れて、気温も上昇。
 初夏のような陽気だった。

       

◇今日のPhoto 
 近所の公園の藤の花が咲き出した。

              

              

 野原のタンポポも「綿毛」になって風に飛ばされ始めた。

              

              

 子供の頃、「すかんぽ」と呼んでいたイタドリ。そのまま口にして母に叱られたが、これを見ると口の中にあの酸っぱさが蘇る。

              


遠藤周作の『深い河』を再読
 日曜日の朝5時から放送されるNHKの「こころの時代〜宗教・人生〜」で、先日、─遠藤周作『深い河』をたどる「日本人のキリスト教を求めて」─というテーマで、若松英輔さんが語っている番組を観た。
 その中で、遠藤周作が臨終に際し「自らの棺に入れてほしい」と願った遺作『深い河』。それは、〈彼が作家として終生追い求めた「日本人にとってのキリスト教」「宗教の本質とは何か」という最大のテーマへの最終回答となった。〉と語っていたので、昔、読んだ記憶もあるが、もう一度読んでみようと思って読み出した。

              

 神父になろうとしてヨーロッパで神学生として暮らす大津という青年。
 神学生として学ぶ中で、ヨーロッパ的〝神〟と、日本人の捉える〝神〟とに違和感を感じる。
 例えば、それは「神は色々な顔を持っておられる。ヨーロッパの教会やチャペルだけでなく、ユダヤ教にも仏教の信徒のなかにもヒンズー教の信者にも神はおられると思います」と感じる。
 これが、日本人の文化と風土のなかで育まれた〝神〟なのである。
 日本人にとっての「宗教の本質」「神の存在」を、遠藤周作は何人かの体験を通して問い続けている物語だった。