今年もボケの花が咲き出した

 今日も20℃を越す暖かさ。5月中旬の陽気だという。
 今日は、朝のファーム町田店の開店準備が終わった後は、会の機関誌「けんさん」の編集。
 長時間パソコン画面とにらめっこしていたので、ひと段落した夕方、歩いて20分ほどのところにある市の施設のトレーニングセンターに行って、筋トレ(?)を30分ほどする。
 行く途中で見つけたのが、ボケの花。

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 僕は、ボケの花が好きだし、「ぼけ」という言葉には青春時代の思い出もある。
 前にもブログに書いたが、今日もここに記しておこう。

 

◇ボケの花の思い出
 僕が社会人になって初めて住んだのが川崎市だ。
 そこに、文芸サークルがあって、その名が「ぼけの会」だった。
 何で「ぼけの会」という名だったのかは定かでないが、毎月「ゼロの日」(10日・20日・30日)に、駅前からちょっと離れた喫茶店で例会を開いて、それぞれが好きな作家を選んで、その作品を発表する場だった。
 安部公房が好きなオダジマさん。太宰治が好きなスギヤマさん。井上靖が好きなシマブクロさん。解体業という仕事をしていながら小説を書いていたアキモトさんなどなど、僕よりみんな年上だったが、いい人達だった。
 僕はその頃、大江健三郎の初期の作品が好きで、芥川賞を取った『飼育』や、『芽むしり仔撃ち』などを読んで、例会に出掛けたことを思い出す。
 半年に1回ほどの間隔で『ぼけ』という同人誌も出していた。
 小さな印刷屋の親父さんに頼んで、忙しい時は印刷作業を手伝う約束で、格安で印刷してもらっていた。日曜日によく印刷作業の手伝いをした。
 もう、遠い遠い昔の思い出。
 「ボケの花」を見ると、時々、思い出す。