「ニイタカヤマノボレ1208」

 長崎県ヤマギシの村・西海実顕地に行く途中に、巨大な煙突のような柱が3本見えた。
 なんと、これは、太平洋戦争の口火を切った「ニイタカヤマノボレ1208」の電文を、遠く離れた南洋や大陸に発信されたといわれる「旧海軍の無線塔」だった。
    
 (この写真は、ハウステンボスの一番高いタワー・ドムトールン展望室から写した。)

 この、旧日本海軍によって建てられた巨大な3本の無線送信塔は、高さはいずれも136mで、一辺が300mとなる正三角の形に配置されている。
 当時は、塔頂には八木無線のアンテナ電線が張り渡され、昭和16年12月8日のハワイ真珠湾攻撃を命じた「ニイタカヤマノボレ1208」の暗号電文が、この無線塔で発信されたと言われている。