中国の2人の友人についてのおしゃべり

◇上海在住のリュウさん
 リュウさんは、10年前ほどに中国の某新聞社の日本特派員として東京にいた。
 東京にいた頃は、ヤマギシの春まつりなどに、中国ジャーナリスト仲間を連れて訪問したし、村参観にも新任特派員を連れて何度か来たことがある。
 現在は上海で旅行雑誌の副編集長をしている。
 年に1度ほど仕事で来日した時には、必ず、案内所に寄ってくれる。
 5年ほど前だろうか、ヤマギシの循環農法の展示会を北京でやった時に、リュウさんは胡同(フートン)にある、日本人旅行者(特に女性)に人気の、かつては王侯貴族の邸宅だったという「竹園賓館」というレトロな楼閣レストランでご馳走してくれて、僕たちは感激したことを今も記憶にある。
            
 そのリュウさんは、最近は度々、Facebookに習っているという絵をアップする。
 その絵を2点ほどここに紹介。
       
         
      ─ 今晚的習作,《事事如意》,(訳)今晩の習作です。《万事が意のまま》 ─
 本人は「習作」と言っているが、なかなか「秀作」だ。


◇北京在住のヤンさん
 ヤンさんは、もう70歳を過ぎている。
 リュウさんの先輩で、ヤンさんは約20年前の頃、東京特派員だった。
 ヤンさんもヤマギシの村にも何度も訪問して、ヤマギシの村についての記事も書いている。
 北京に訪れた時には、必ず、ご家庭に招待もされた。
 2年前にも、ソルゲに関する書籍を日本語で刊行して、その出版記念会でお会いして、その後、埼玉県のヤマギシの村・岡部実顕地に案内して、旧知のコジマさん夫妻と楽しいひと時を過ごした。
 毎年、春節が近づくと新年のカードが届いていたのに、今年は届かなかった。
 2年前に来日した後で、大腸癌を患って入院したが快復し元気になられて、昨年の初めには「ぜひ、来日してヤマギシも訪問したい」と電話で言っていたが、来日は実現しなかった。
 そんな事で、毎年届くカードが届かないので、ちょっと心配になったのと、最近の中国状勢も聞きたいことがあったので、春節の日に電話をしてみた。
 しかし、何度かけてもコールはするが繋がらなかった。
 そこで、ますます心配になって、上記のリュウさんに電話したが、こちらもなぜか繋がらなかったので、リュウさんのFacebookにメールしたが、忙しいのか返事はなかなかこなかった。
 やっと一昨昨日にリュウさんから、
 「返事が遅れてすみませんでした。ヤンさんの電話は変わってないですけど、がん細胞がまた前立腺や骨に広がって入院しています。旧正月の前に病院に見舞いに行った時に、もう一度日本に行きたい、ヤマギシに行きたいと言っていました。奥さんが看護しています。」
 こんなメールが届いた。
 中国でのヤマギシ理解者の一人のヤンさん、快復して欲しいと切に思う。