木曜日のおしゃべり

◇新年号の編集
 会の新聞「けんさん」新年号も、紙面がほぼ完成して、校正の段階に入った。
 昨夜、各地の編集委員の人に紙面案を送信しておいた。
 今朝から、その返事が来ているのを元に、今日は一日、各紙面の手直し、誤字の修正、言い回しの修正など、校正作業に費やした。
        
 明日、もう一度、最終校正をして、印刷屋さんにデータを渡す予定。
 何とか、予定通りに新年号を発行して、年末に全国の会員宅に発送できそうだ。
 ホッと一安心。


◇『湯を沸かすほどの熱い愛』
 昨夜、テレビで宮沢りえ主演の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』をやっていた。
 話題の映画だったので観たいと思いながら、劇場で観る機会を逃していた。
           
 実に感動的な映画だった。
 ストーリーも感動的だが、宮沢りえの演技力は凄い。
 余命2〜3ヵ月と知って、それからの生き方を臨場感たっぷりに、そして、終盤の末期ガン患者も見事に演じ切っていた。
 旦那役のオダギリジョーも良かったし、娘役の杉咲花が素晴らしい演技だった。
 涙なしでは観られないストーリーと、それを演じ切る俳優たちに、ほんと、感動。


◇「折々のことば」から
           
 今日の朝日新聞の「折々のことば」で、哲学者の鷲田清一さんは、法制史学者の石井紫郎の次の様な言葉を紹介している。

  『自分が普遍的なもののなかにいるという意識がないのがいまの状況だと思います。(石井紫郎)』

─鷲田さんお解説─
「これは私のもの、だからそれをどうこうしようと私の勝手だ、という理屈が自明のごとく主張される。が、私的所有が認められるのは、税金を納め「お上」に裁定されたからではなく、コミュニティーの運営は自分たちで責任をもつという「公共」の精神の中に「私」が組み込まれることによってだと、法制史家は司馬遼太郎との対談で言う。司馬の対談集『土地と日本人』から。」

 何だか、とても大切なことを言っている気がする。対談集『土地と日本人』を探してみよう。