短歌のおしゃべり

 今日の東京は雨。
 気温は15℃ほどだったらしいが、体感温度で言ったら、大げさかも知れないが雪交じりの雨になるのではと思うほどの寒い一日だった。
 つい、この間まで「涼しくなったねぇ〜」と挨拶していたのに、「寒くなったねぇ〜」という季節の到来だ。
 帰宅時に出会った高田馬場駅前のビックボックス入口のハロウィン仮装のマネキンも寒そう。
       

 明日もこんな天気なのだろうか。
 明日の土曜日と明後日の日曜日は、会の全国運営研鑽会を、三重県ヤマギシの村・豊里実顕地交流館で開催するので出張だ。
 今日は、その準備をする。

 
◇今日はブログ記載ネタ切れなので「短歌」のおしゃべり
    
 日曜日の朝6時からの「NHK短歌」を時々観る。
 今週のゲストは、僕の好きな歌人俵万智さんだったし、若山牧水の小諸への旅で詠った歌を紹介していたので最後まで観た。
 今回の歌題は『初』。
 もう今日は金曜日になってしまったのだが、その中の入選作で、いい歌だなあと思ってちょっとメモしておいた歌を、先ほどネットで確認したので紹介する。
 
 大阪府の池田さん
   初という 字の刀とは 年頃の 息子の顔に 触れる剃刀

 兵庫県の木内さん
   初恋を 語らぬ母の 鏡台に 決してつけない ブローチがある 

 千葉県の末廣さん
   どの恋が 初恋だろう 八十歳(はちじゅう)に なりて均せば どれも石ころ

 東京都の井上さん
   先輩に 「サラダ記念日」 贈られて 初めて歌集に ふれた春の日

    
 3番目の末廣さんの歌なんか、ほんと、観ていて妻と笑ってしまった。
 最後の歌は、ゲストが俵万智さんだから投稿されたのではないらしい。
 確かに、僕も『サラダ記念日』で、短歌への興味をさらに深めたのだから、その気持ちがよく分かる。


 先週の日曜朝の放送でも、こんな歌があった。
 僕も、同じような経験があるので紹介する。

 千葉県の人からの投稿歌
   犯人まで あと数ページ 本に指 強く挟んで 列車を降りる