世代交代についてのおしゃべり

 ここ東京の町田でも、道を歩いていると、最近はセミの鳴き声が大きくなったことに気付き、暑い夏日の中でも確実に秋の季節に向かっていると、自然界の移りかわりを実感する。
  

◇今日の朝日新聞朝刊の「折々のことば」
 朝日新聞1面の左下に哲学書鷲田清一さんが執筆している『折々のことば』がある。
 今朝は、芸術家の森村泰昌さんのことばを取り上げていた。
 心に残ったので、転載させていただく。
          
 『どんな選択がなされても全面的に支持するのだと覚悟は決めておきたいものです。(森村泰昌)』
 「この覚悟こそ、おとなが若い世代に捧げることのできる、なんというか精いっぱいの『愛』だから」と続く。美術がアートへと霧散してゆくなか、彼はあえて美術家を名のる。美術は「こだわることが美であるような世界」だからと。自分のこだわりを明示することで、若い世代に、先行世代との折り合いなど考えずに前に進めと、応援歌を送る。「美術、応答せよ!」から。(鷲田清一


ヤマギシの世代交代
 会の新聞「けんさん」の最近号に、編集者のシマモトさんが「むらネット」に投稿してくれた「ヤマギシ来訪記」を載せた。
          
 その中で、シマモトさんはヤマギシの村での「世代交代の今の動き」に触れている。
 若い人たちの発想で、農産物の販売形態を大胆に転換していることに驚きながら
『Oさん達古くからのメンバーは、若い人達の意見を活かすことにリスクは感じなかったのだろうか?「私達は山岸が潰れたら潰れたでいいと。又やり直せばいいんだから」。日本の大学や政界での後進潰しの話はよく聞く。若い人達の意見を先入観なく聞く耳を持つことに敬服した。ゆるやかな世代交代が自然に進行している。』と書いている。 
 今朝の「折々のことば」を読んで、このシマモトさんの言葉と、僕の中では重なるものを感じた。


◇今朝シャッターを押したPhoto
 我が家の近くの、あるお宅の前の郵便ポスト横に咲いていた芙蓉の花