NHKスペシャル『新・映像の世紀』を観る

 月曜日朝のロビーで、タケイさんとカワハラさんが「昨日の夜のNHKスペシャル第一次世界大戦のことは凄かったなあ〜」と、日曜日の夜に放映されたNHKスペシャル『新・映像の世紀』の感想が話題となった。
 実は、僕はその時間帯はTBSの日曜劇場『下町ロケット』を観てしまったので、それは観ていなかった。
 そんなことで、再放送を観る。
 全6回シリーズの今回が第一回
 「第一次世界大戦 百年の悲劇はここから始まった」
        
        
 確かに見応えがあった。
 ムービーカメラの発明からおよそ100年で、それが本格的に映像記録として活躍したのが、第一次世界大戦からなのだという。
 その残された映像記録が、戦争の悲惨さを含めた歴史の事実を、リアルに映し出された構成の番組内容だった。
 例えば、
 アインシュタインが天才と呼んだ、窒素肥料の研究でノーベル賞まで受賞したドイツの科学者・フリッツ・ハーバー博士は人類史上初めての化学兵器・毒ガスを発明。
 彼自身は「戦争を早く終わらせたい」という思いから毒ガスの開発に荷担するが、逆に戦争を長引かせることになり(その後の戦争でも使われ)、さらにユダヤ人である彼が同胞の大量殺戮のために、それが使われることになった悲劇。
 ロシア革命を成し遂げ、世界で初めての共産主義国家を樹立したレーニンには、実はドイツが関係していたこと。
 さらに、砂漠の英雄・アラビアのロレンスは、新たなエネルギーの石油をねらったイギリスの情報将校としてアラブに送り込まれた人物で、それが今に続く中東紛争のきっかけだということ。
 などなど、今回のタイトルの「第一次世界大戦 百年の悲劇はここから始まった」とあるように、科学の発展と経済が戦争に結びつき、最終戦争と思っていた第一次世界大戦が、悲劇の始まりだったという現実を立証する内容だった。