火曜日・今日のおしゃべり

◇もうイルミネーションが点いた
 新宿駅南口近くの「新宿テラスシティ」のイルミネーションが、まだ11月だというのに、もう点灯していた。
     
     
 

◇会の新聞「けんさん」11月号
 先週一週間、ちょっと必死(?)になって編集した「けんさん」11月号が、今朝、印刷屋さんから印刷が上がって届いた。
       
 とりあえず、ざっと目を通したが間違いもなく、出来上がっている。
 写真も多いし、記事とのバランスもまあまあで、きれいに仕上がっている。
 明日、全国の会員宅に発送する。


小栗康平監督の映画『FOUJITA
 照明技師の友人・ツカヤマさんから「ぜひ、観て欲しい映画があって・・・」と電話をいただいたのは、先月末だった。
 小栗康平監督が10年ぶりにメガホンをとった作品だし、ツカヤマさんが照明を担当している映画とあって、14日の公開を楽しみにしながら、なかなか観に行く時間がとれなかった。
 その間に、東京国立近代美術館で『藤田嗣治、全所蔵作品展示』の展覧会に行ったり、そこで入手し読んだ文庫・近藤史人著『藤田嗣治「異邦人」の生涯』については、すでにブログに書いた。
 やっと時間をとって帰宅途中に寄ったのが、新宿駅近くの新宿武蔵野館という映画館。
 エレベーターを降りると、映画宣伝パネル写真が迎えてくれた。
      
 なんと、そのパネルをよく見ると、小栗康平監督のサインが描かれていた。
      

 観た感想を書きたいが、僕の中でまだ未消化だ。
 何かのインタビュー記事で小栗監督が「この映画は伝記にしたくない」と言っていたことが書かれていた。
 確かに、映画前半は1920年代にフランスでエコールドパリの寵児として、名声と人気を思うままにした藤田が登場し、後半は第二次世界大戦中、日本へ戻って戦争画家として活躍する藤田が登場したが、画家・藤田嗣治の波瀾万丈の生涯を描く作品ではなかった。
 固定カメラでロングショットの撮影方法を駆使して、時にはモノクロ映画かと思うほどの光と影を効果的に取り入れた、なぜか引きつける映像の映画だった。
 そして、小栗監督の意図するところは、何だろう、こんなことかなと、思索を誘うに十分な作品だった。
 昨夜、「自己への配慮」という佐川さんのブログを読んだら、この映画の感想が記されていた。さすが佐川さんだ。一読をお勧めする。
      http://k3sagawa.blog.fc2.com/
 インタビュー記事の中で、中谷美紀が「この作品に携わって本当に素晴らしいなと思ったのは、監督が観客のみなさまの想像力を信じているところなんです。そこまで説明しなくても分かってくださるはずだという暗黙の了解と言いますか、日本人のインテリジェンスを信じているという。私はそこに感銘を受けました。」と語っていたが、この映画から、小栗監督の制作意図をどう受け止めるかは、僕自身に委ねられている。


◇「新宿テラスシティのイルミネーション」追加Photo