台風襲来の月曜日のおしゃべり

◇午前中は暴風雨・午後は秋晴れ
 台風18号で、朝から雨。首都圏直撃の予報通り8時を過ぎたら暴風雨。
 案内所での月曜日定例の研鑽会は、急きょ中止とする。
 町田駅までのバスも間引き運行のようだし、小田急線だっていつ止まるか分からない。
 そんなことで、台風が過ぎ去るまで多摩実顕地で待機。
 11時過ぎ、雨も止んで青空も見えてきたので、案内所へ向かう。
 しかし、町田駅まで着いたら、小田急線は「安全確認中」とアナウンスがあって動いていない。
 運行見込みは1時過ぎだというので、横浜線田園都市線を使って渋谷に出て、山手線で高田馬場へ。
 高田馬場に着いたときには、汗ばむような気温の秋晴れだ。まさに台風一過。
             
 

◇「積ん読」を少しは解消
 昨日の日曜日も朝から雨で、案内所で仕事をしていたのだが、午後にはますます雨脚が強くなってきたので、電車が止まっては大変だと早めに帰宅したし、今朝も台風が過ぎ去るのを待っていたり、いつもより時間がかかる迂回通勤などで、おかげさまで読みかけの本や、積ん読となっていた本を読む時間が取れた。

 読みかけだった文庫は、
 奈良のサヲリさんが『村上海賊の娘』と一緒に貸してくれた原田マハの『風のマジム』
            
 原田マハの小説は何冊か読んで、その度に感動しているが、今回もなかなか感動物語だった。
 沖縄(南大東島)のサトウキビを使って、「風の酒を造りたい!」と、沖縄の風を感じられる世界一のラム酒を作るという夢を実現させる女性の物語。
 実際にラム酒製造を起業して、沖縄産ラム酒を商品化した実在の女性をモデルにしたというが、悪戦苦闘しながらも夢に向かって前に進む主人公と、それを取り巻く人達の、心温まる人間模様がいい。ここまで感動的に読ませるか…っと、原田マハって凄いなと唸ってしまう。
 読み終わったら、ラム酒などあまり口にしたことがないのだが、不思議と、沖縄産のラム酒(物語の中では、その商品名が「風のマジム」)を飲んでみたくなってしまった。
 ちなみに「まじむ」とは、主人公の名前でもあるが、沖縄言葉で「真心」なのだ。
 「沖縄の風の真心」
 沖縄のサトウキビを原料にしたラム酒、やっぱり一度、飲んでみようと思う。
 沖縄に住んでいる次男に電話でもしようかと思っている。


 積ん読だった新書で、手に取って読み始めたのは村道雄著『縄文人からの伝言』
            
 この新書は、新聞の読書欄で紹介されて知った。
 その紹介のタイトルは「生き方、精神を掘り下げる」とあり、
 「縄文人なんて大昔の原始的な生活を送っていた人々と思い込んでいる読者も多いかも知れない。この本を読めば、その歪められてきた常識は見事に崩れ、急激に近代化を遂げた昭和30年代までは、縄文人の生活文化が生き続けてきたことを、思い知らされるはずである。」
 と、書かれていたので、読んでみたくなって買った。
 著者の岡村氏は、「杉並の縄文人」と自称し、縄文人の暮らしに憧れている考古学者だが、全国各地の遺跡を丹念に調査して考察した内容なのだ。
 まだ、4分の1程度しか読んでないが、「縄文的な村と社会について」で次のように述べている。
 縄文人たちが定住生活していた集落は「集落全体を囲い・区画する施設をもたなかったのが、世界的に見ても縄文集落の特徴です。自然と調和的に暮らし、他集落とも連携して平和に暮らしていた日本的定住生活だったと言えます。」と…。
 日本人の生活や考え方の原点を、縄文時代に遡って……ちょっとワクワクするではないか。