朝、版画展に行く

 案内所に来て庶務をやってくれているヒトミさんから、今月の初めに「お姉さんの版画が、町田の美術館に展示されているから、お願い、観に行って!」と言われていた。
 開催されているのは、町田市の市立国際版画美術館。
 調べたら夕方5時までというので、なかなかチャンスがなかった。
 そんなことで、
 土曜日の朝、東京案内所に出勤する小田急線に乗る前に、町田駅前でコーヒーを飲みながら開館時間を待って、駅から歩いて15分ほどの芹が谷公園内の森の中にある版画美術館に行った。
           
           
           
 『全国大学版画展』
 「どうしても版画を勉強したくて、大学に入り直したのよ。」と言っていたが、ヒトミさんのお姉さんだから、もう50代に近い人だろう。
 「すごいなあ〜」って、思いながら入場してみると、全国の大学からの作品が二つの展示場に飾られていた。
 聞いていた大学名と、「私は結婚して苗字が変わったから、苗字が違うからね」と言われていたヒトミさんのお姉さんの名前をパンフレットで探して、おおよその見当を付けて、作品群を鑑賞スタート。
 鑑賞道順の中半ほどのところに、タイトル『一方通行・one-way』という作品を見つける。
     
     
 かなり繊細な銅版画の作品だ。
     
 タイトルと、幻想的な風景の中に描かれている鶏の関係は、僕の想像力ではうかがい知ることは出来なかったが、しかし、観る人を惹き付ける作品だと思った。