時々、僕は町田市の「国際版画美術館」に行く。
ここは、世界でも数少ない版画専門の美術館として1987年に開館したという町田市の誇る美術館だ。
古くは奈良時代、そして現代まで、日本をはじめ世界各地の版画を収集し、現在約3万点以上を収蔵している。
新型コロナの非常事態宣言で、不要不急の外出自粛と言われているが、版画美術館なら3密を避けられるだろうと思って、気分転換を兼ねて行ってみた。
3つの企画展示。
◇ます最初に「アジアのつぼ展」を観賞
前日の朝日新聞地方版でも紹介されていた企画展だ。
アジア6ヵ国(中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、日本)の壺19点が展示してあった。
壺に対しての基礎知識もあり、先ず勉強。
かつては水や食料の貯蔵や発酵、祭祀、物の輸送など様々な用途に日常的に使われていたのあろうが、それぞれに特徴があり美術品には違いないと、納得しながら鑑賞。
高さ55.5㎝・胴径39㎝
高さ42.5㎝・胴径29.5㎝
高さ32.0㎝・胴径34.9㎝
高さ39.4㎝・胴径28.6㎝
高さ52.5㎝・胴径34.5㎝
高さ41.3㎝・胴径36.9㎝
高さ28.5㎝
高さ39.9㎝・胴径34.2㎝
「でっかいことはいいことだ!」展だけあって、見事な大壺群だ。
◇次に観賞したのが「新収蔵展」
2019年度後半から2020年度前半にかけて、この美術館で新たに収蔵された作品は1377点のなかから、約90点が展示されていた。
「版画っていいなあ~」と思いながら作品を観賞。
僕の好きな切り絵作家・滝平二郎の作品もあってビックリ。
その中の一つ
一番多く展示してあったのは、ドイツ出身の版画家・ヨルク・シュマイサーの作品。
◇「草間彌生展」も開催していた。
ここは写真撮影禁止。
あの独特な水玉模様や網目模様の草間彌生の世界をたっぷり味わった。