ウランバートルに戻る

 モンゴル滞在も今日まで。
 明日の早朝にウランバートルを出発して帰国する。
 農場でのネット環境は、メールの送受信や「むらnet」を見ることはOKだが、ブログに写真をアップするとなると、時間がかかってちょっと大変だった。
 そんなことで、農場でのブログアップは2回であきらめた。


◇市長親子が農場に来訪
 農場があるバイヤンチャエンダマン市の市長が、27日にやった公園の開園式には「出身地の90周年記念行事出席のために帰省していて参加できなかったから…」と、夏季長期休暇中のところを、わざわざ 29日に息子を連れて農場まで来てくれた。
         
 この市長は、3年前に来日した時にヤマギシの村を訪問したいと、多摩実顕地に宿泊もしたし、豊里実顕地を始め、春日山や美里実顕地など三重のヤマギシの村を参観している。
 また、同行してきた息子・ソットバイル君は、市長の勧めで第3回モンゴル特講を受講している。
 市長は「今年、音楽学校を卒業した息子の馬頭琴を、ぜひ聴かせたい。」と連れてきたのだ。
         
 ソットバイル君の馬頭琴演奏と音量ある歌は、なかなかのもので、最後には、モンゴル独特の発声のホーミーまで聴かせてくれた。
 現在、7人ほどでグループを組んで、村々の催しに招かれて馬頭琴の演奏をし、歌を歌っていると言う。


◇会員のゲルを訪問
 28日・日曜日、観光に当てようかと1日空けておいたら、第4回モンゴル特講を受け、8月の第5回特講には主人を送るという会員が「ぜひ、自分たちが夏季に過ごすゲルに来て、主人と会って欲しい。」との強い要望があって、急きょ、350Km先のエレデネトまで出かけた。
 エレデネトまでの道路は、モンゴルでは比較的整備された、一応〝高速道路〟と呼ばれている道なのだが、日本のような高速道路ではない。
 牛や羊が横断するし、舗装が壊れている所もある。
 しかし、両側の風景は抜群だった。
       
       

 そして、6時間かけて目的地のゲルに到着。
 そこは、エレデネトの町から20Km離れているという田舎で、モンゴル紹介の絵葉書通りの風景が広がっていた。
       
       

 夕食は、牛肉を串に刺して焼き、ウオッカを飲みながら食べる。これがまた美味しい。
       

 朝起きて、外に出てみると、ここで家畜を飼っている遊牧民の親子が馬の乳を搾っていた。
       

 大きな樽に馬の乳を入れて、暇さえあれば掻き混ぜてつくる馬乳酒。
 発酵した度数は1〜2度程度、子供も飲むし、大きなどんぶりになみなみ注いで飲む。栄養満点だそうだ。
          

 ゲルの屋根には、チーズが干してある。
          


◇農場での最後の夕食
 29日の農場での最後の夕食は、農場で家畜のお世話をしてくれている遊牧民のバータルスルンさん家族が、自分たちが住んでいるゲルに招待してくれた。
       
 このゲルは、バータルスルンさんが結婚した22年前に新調したゲルだと言う。中は22年経ったゲルとは思えないほどきれいで、夫婦の若い時の写真や、家族の節目節目の写真が額に入っていっぱい飾ってあった。
           
 この遊牧民家族は子供が6人いる。お母さんのエルデネソータさんと息子2人が特講を受けた。
 お世話してくれているヤギと羊は約500頭だ。来年春には600頭になるだろうと言っていた。
 これからは、草を刈って、家畜たちの越冬のための飼料枯草づくりに忙しいのだそうだ。
 13歳の娘さんとお母さんが、僕たちにモンゴル家庭料理の代表格〝ボウズ〟を作ってくれた。
             
           
           
 これがまた美味しかった。どうしてもモンゴルに来ると食べ過ぎてしまう。


◇明日の朝は、ホテルを5時半出発なので、ブログ記載はここまでにする。
 モンゴルでいろいろと見聞したことは、帰国後に写真を整理しながら、おいおい記載したいと思う。