新聞記事を見てのおしゃべり

◇人質事件
 今朝の新聞トップ記事は、アルジェリア人質事件で「7人の日本人が死亡、3人が安否不明」と大きく報じられている。
 さらに、アルジェリア首相の記者会見記事を読むと「犠牲となった外国人の人質は8ヵ国の37人。このほかに5人が依然、行方不明になっている」とあり、これだけの犠牲者を出しながら、首相は「作戦はプロフェッショナルで成功を収めたが・・・」とも言っている。
 〝人命最優先〟という僕たち一般的な日本人の考え方が、国としての事情、テロに対しての考え方、価値観などによって、通用しないことを感じてしまう。
              


体罰問題
 大阪市の高校での体罰問題。橋下市長は、入試の中止を教育委員会に要請し、体育系科の入試は中止になった。
 この問題も、僕はどうもしっくり来ない。
 いろいろな見方から、いろいろな意見が噴出しているが、僕は、市長の強硬姿勢と、行政がここまで教育に介入して良いのかと、ちょっと思ってしまうのだ。
 時代の流れ、社会情勢の変化はあるだろうが、人間育成という教育は独立していなければ・・と、以前に誰かが言っていた言葉の方が僕にはしっくり来る。
              
 

福島県西郷村で「震災証言集」刊行
 いろいろ考えさせられるニュース満載の記事の中で見つけたのが、この記事だ。
 西郷村福島県南部で人口2万人、芭蕉奥の細道にもある〝白河の関〟がある妻の故郷である。
 震災後半月ほどしてからだったが、被害を受けたというので妻と一緒に帰省した。
 義弟の家は、屋根瓦が落ちて、玄関は傾いていた。
 妻の幼なじみの実家は半分倒壊していた。
 両親が眠るお墓の墓石は見事に倒れて、押しても引いてもビクともしなかった。
 あれから、かれこれ2年が経とうとしている。
 僕の中でも風化が進んでいる。
 この証言集は、村民400人から話を聞き、100編の作文と合わせて500人分の証言集になっているという。
 62歳になる住民生活課長が、次代をになう者への〝語り部〟として「記録を残すのは、震災を体験した人間の務めだ。」と取り組んだらしい。
 こんな行政マンが、故郷にいることになぜかホッとする。