週末・金曜日のおしゃべり

◇機関紙「けんさん」の校正と出張準備
 明日から三重県出張だ。
 今日は朝から、その出張先でやる研鑽会の資料の準備。
 午後からは、今週月曜日からやって昨日編集作業が終わった機関紙「けんさん」の校正。


◇帰宅時に、小田急線の「新百合丘駅」で途中下車
 我が家・多摩実顕地には製パン部門がある。ヤマギシのパン屋さん「カントリー」というお店だ。
 天然酵母のパンを焼いている。
 その商品が、新百合ヶ丘駅前の、今日オープンする店舗に並ぶと言うのを、昨夜、カワハラさんに聞いたので、案内所からの帰宅時に寄ってみた。
   今日オープンのお店。
         

   なかなかきれいに並んでいた。お客も多い。
             
         

   籠に隙間があるというのは売れているようだ。今後に期待だ。


大阪市の「文楽補助金」問題
 三浦しをんが書いた『仏果を得ず』は、若い義太夫文楽の修行を通して、芸事に悩み、恋に悩みながらも成長していく姿を描いた小説なのだが、それを読んでから、古典芸能としての文楽の世界が少なからず理解でき、僕は一度、文楽を実際に観に行きたいなあと思っている。
 そんなこともあって、大阪市の橋下市長と文楽協会が補助金でもめていることを知って、僕は少々心が痛んでいた。
 今日の新聞報道によると、やっと橋下市長と文楽協会が懇談の場を設け、意見交換をして補助金凍結は、前年度比25%減の額で解除されて支給されるようになったらしい。
 その懇談の場に出席した文楽協会の方々は、47人全員が紋付羽織袴だったというから、さすが古典芸能浄瑠璃文楽を守り通している人たちだと感心する。
           

 小説『仏果を得ず』については、8月にもブログに書いたので、ここでは簡単にするが、主人公は笹本健大夫という修行中の青年なのだ。
 健大夫は、文楽の家系に生まれたのではなく、高校の修学旅行で文楽に圧倒されその虜になって、高校を卒業して研修所に入り、芸事に悩みながら打ち込んでいく。
 芸事上達を最優先にしながら、私生活での恋に悩みながら、大夫として、一人の人間としても成長していくのだが、健大夫はお金がなく、お寺の息子でラブホテル管理人という友人の好意で、ホテル内の一室に住み込んで稽古に励むのだ。
 小説とはいえ、こんな主人公を思うと、古典芸能を継承する人たちなのだから、あまり小さなことにこだわらないで、僕は単純に「支給したらいいのに・・」と思ってしまう。
 実際に、橋下市長との懇談会の中でも、若手技芸員たちは、
 「補助金を無駄に使っている技芸員は一人もいない。」
 「補助金がなくなると生活も芸もストップする。」
 このように訴えているし、芸を身につける世界の、修行中の若者の経済面での苦労は想像できる。
 

◇訃報・俳優の大滝秀治さん87歳
 先日観た高倉健主演の映画「あなたへ」にも大滝秀治さんは、漁師・大浦吾郎役で出演していた。
 主人公の高倉健が演じる倉島英二が、妻のお骨を海に散骨をお願いする船の持ち主が大浦吾郎で、その役を演じている大滝秀治さんは「だいぶお年だなあ」と思ったけれど、味のある演技は衰えていなかった。
 大滝秀治さんと言えば、20数年前のヤマギシズム学園幼年部創成期の頃の、幼年部での子供たちの一年間の生活を収録したビデオ『愛児に楽園を』のナレーターをしていただいた。
 あとで聞いたことだから、定かではないが、トマトひと籠持参でお願いしたのだと言う。
 そんな事もあって、大滝秀治さんにはことのほか親しみを持っていた。
 ご冥福を・・・