今日のニュースについてのおしゃべり

◇朝の空も〝秋空〟
 朝起きて、素振りの木刀を持って屋上に上がると、遠くに望む丹沢連峰にかかる空は、「天高く・・・」って感じで、十分に秋を感じさせるものだった。(ので、素振りが終わった後に、カメラを取りに部屋に戻って、再度屋上へ。)
     


◇中国各地の抗議デモについて考える
 尖閣諸島問題で、中国各地では抗議デモが多発している。それも過激である。
          
 ニュースによると、
 「日本政府による沖縄県尖閣諸島の国有化に抗議するデモが15日、北京、重慶、広州や、湖南省長沙、雲南省昆明など中国各地の50を超える都市で行われた。」と報じている。
 北京にも何人かの知人がいるので、彼らはこの事態をどうのように思っているのだろうと気になっている。
 そんなことを思って、そう言えば、以前に読んだ内田樹さんの『日本辺境論』に、中国人の思考について書いてあったことを思い出して、本棚から探し読み返してみた。
          
 内田樹さんによると、「中華思想には国境という概念がない」という。
 世界の中心に「中華皇帝」が存在し、そこから「王化」の光があまねく四方に広がり、近いところは王化の光の恩恵を受けている「王土」と呼ばれる地があり、遠く離れて王化の光が及ばない辺境は、中華皇帝に朝貢する蕃国となる。その東の蕃国である「東夷」の最遠地に日本列島がある。
 今回の尖閣諸島問題の抗議デモには、中国国内事情も大いにあると言われるし、いろいろな要素が含まれて、閉塞感のような感情のはけ口というか、目先の敵として、過激さを増した抗議デモとなっているのだろう。
 しかし、この『日本辺境論』を読んで、この問題のスタートには、「東夷」に住む日本人が、尖閣諸島を国有化して、ハッキリと「日本の国土」として「国境」を主張することに、建前としての「黙って見過ごすことができない」という感情と、中国人自身も無意識ではあるだろうが、根底のところで、信条を逆なでされてしまったということも含まれているのかも知れないと思った。
 定かではないが、台湾はもとより、沖縄だって、中国の一部のメディア、歴史学者の中には、中国主権を主張する人がいると聞いたことがある。
 いい、悪いは別として、この中華思想からくる世界観・・・。ム〜〜! 根が深い・・・。
 「だから今こそ、ヤマギシズム特講が求められているのだ。」とカメイ先輩は、先日も僕に発破をかけて行った。
 価値観の大転換。中国大陸での特講開催はいづれにしても訪れる。

 僕にとっては、竹島問題にしろ、尖閣諸島問題にしろ、今まであまり考えたことがなかった事柄で、最近のこれらのニュースを読みながら、僕は「そこまで、やるかぁ〜」と思いながらも、これらの問題の本質の無知に、ちょっと戸惑っているのは確かである。


NHK土曜スペシャルを観る
 今夜は、『負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜』第二回の放送だった。
 吉田茂役の渡辺謙の演技に迫力があった。さすが渡辺健だ。
 第一回を見逃したのが残念である。