〝ヤマギシのネットストア〟で次男に野菜を送る

 ヤマギシの「ネットストア」が6月から開設された。
 長いこと検討しながら、なかなか開設まで踏み出せないでいたネットを媒介としての農産物販売が、30代の若者たちによって「やっとスタートできた」と、僕は単純に喜んでいる。
            
 早速、沖縄に住んでいる次男夫婦に、実際に「ヤマギシのネットストア」と入力して検索し、「やさいと暮らしの育みセット」を、どうせ沖縄まで送るのだからと、2セット発送依頼してみた。
 2日後、次男の嫁から早速電話があって
 「お父さん、ありがとうございます。いろいろな野菜とか、卵とか、いっぱい入っていて、なんか、宝探しをしているみたいです。」と、弾んだ声が返ってきた。
 卵も割れずに、牛乳も漏れずに、無事に沖縄まで届いたのだ。
 嫁は最後に
 「2人では食べきれないので、お母さん達にもお裾分けしますね。」と言って電話が切れた。


 次男夫婦は、嫁の実家の2階に住んでいる。
 婿に行ったわけではないが、現在は〝マスオ〟的な立場の次男。沖縄の空気が合っているようで元気に働いている。
 親としては、子ども達が元気に生活している事だけで、満足なものである。
 その上、このような事で、嫁にも喜んでもらえて、ほんとうに良かった。


 ネットストアが開設したお陰で、このようにヤマギシの生産物を知人友人にプレゼントも容易に出来る。今までも出来たわけだが、品物を揃えて、梱包して、宅急便に依頼する、これがなかなか気力というか高いモチベーションを必要とした。
 僕のような無精な人間にも、容易に「人に贈り物が出来る」というのも、ネットストアの活用方法の一つだと理解する。


 蛇足になるが、いや、けっして蛇足と言っては申し訳ないが、
 この「ネットストア」試し利用で送った野菜セットに、次男夫婦は親を思い出したのか、日曜日の父の日に、琉球模様(?)らしい図柄が入ったシャツと、これがまた次男の悪戯だと思うが、沖縄そばカップ麺が送られてきた。今まで、母の日には送られても、父の日に送られた事などなかったのに・・だ。
            
 いつか、新宿の地下街で開催されていた「沖縄フェア」で、僕が、沖縄そばカップ麺を買ったと話したことがある。それを覚えていたのだろう。