群馬県・榛名で「ミニ観光」する

 土曜日の夜、群馬県ヤマギシの村・榛名実顕地で研鑽会があったので出かけた。
 午後1時に多摩実顕地を、5人で車で出発。
 意外に早く3時間半ほどで到着。
 研鑽会には関東の各実顕地から約40人(我が多摩実顕地からは10名)が集まる。時々、こうして顔を合わせて話し合うことは楽しい。
 研鑽会終了後も、榛名実顕地の男性数人と深夜まで、ちょっとアルコールを嗜みながら懇談する。


◇鳩ノ湯温泉
 夜の研鑽会まで時間があったので、「せっかく榛名に来たのだから、温泉に行こう」と、榛名実顕地から車で15分ほどの所の鳩ノ湯温泉に行く。
 ここは、信州街道の宿場町である。
 信州街道は、草津温泉の湯治客や、善光寺参りの旅人、北信濃などの米や絹など各地の産物の輸送路として活気があり、江戸と信濃を結ぶ最短距離として重要な街道であったらしい。
 そして、傷ついた鳩がわき出る湯で傷をいやしていたことから名付けられたという鳩ノ湯温泉。
近くの農産物直売所のオバサンに聞いて探し当てた鳩ノ湯温泉・三鳩楼は、富士山の宝永山噴火のころに開業したと説明書に書かれていたので300年前からの旅籠だった。
      
 玄関を入ると、江戸時代の湯治場の素朴さというか、江戸時代に舞い戻ったような、看板には昔ながらの「帳場」の筆達者な文字がおどり、壁には古時計が掛かっていた。
 日帰り温泉入浴料:800円也
 細い廊下と階段を下りると、昔ながらの総檜張りの浴槽。壁も全て木製で、湯船には細長い厚みのある板の蓋がしてある。自分で一枚ずつ開けて入る。
 お湯の色は少し白濁した色だが、日によって違うのだと、後から入ってきた地元の人が説明してくれた。
             
 (男とは言っても裸の写真なので、いろいろな意味から小さくアップする)

 
◇大戸関所跡
 榛名実顕地に宿泊して、朝5時に帰途に就く。
 実顕地の近くには、国定忠治の関所破りで知られる「大戸関所跡」と、忠治が処刑された場所に立っている「忠治地蔵」がある。
 実顕地を出て左に曲がると「忠治地蔵」。右に曲がると「大戸関所跡」がある。
 今回の帰途のルートは右折を選ぶ。
 ここが関所跡。雨の中、わざわざ車を降りてシャッターを切る。
         

 車の中で国定忠治の話題になったら、同乗していたシカタ君は「国定忠治って、誰ですか。」と言う。
 僕たちの世代は、漫画や講談や映画で、その名前は知っている。僕は、親父が好きだった浪曲で知っていた。
 我が長男と同年代のシカタ君は国定忠治を知らないのも仕方がないと思ったが、僕だって、記憶を手繰り寄せて説明しようと思ったら「農民の味方のヤクザで、全国指名手配されて、ここで捕まって処刑された」という程度しか知らなかった。
 よく覚えていると思っていた忠治のセリフだって、
〝赤城の山も今夜限り、生まれ故郷の国定の村や、縄張りを捨て、・・・・、可愛い子分のてめえ達とも、 別れ別れになるかどでだ・・・。〟
 実際に言ってみると、とぎれとぎれのこの程度・・。


◇アサミドリ色の紫陽花
 関越道の渋川伊香保インターの近く、国道17号線を走っていたら、中央分離帯いっぱいにアサミドリ色の紫陽花が植えられていた。
 まだ、十分に咲いてないのでアサミドリなのかと注視すると、どうもそうではないようだ。花の色そのものがアサミドリの紫陽花なのだ。
        
        

 紫陽花を、こんなにきれいに、立派に手入れして、中央分離帯に植えるとは・・・と感心する。


◇笹だんご
 途中、関越道の上里SAで休憩。
 「越後名物・笹だんご」を買う。今日の妻へのお土産は「鳩ノ湯温泉のパンフと笹だんご」だ。