ニュースを見ながら「ふるさと・ふくしま」を考える

 3月のあの大震災と原発事故から6ヵ月になろうとしている。
 僕のふるさと・福島県から、他県に避難している子供が1万1千人を超えたとニュースは報道している。
 また、福島県教育委員会は来年度採用する公立学校教員について、原発事故以降、在学生徒が減少しているので、小学校、中学校、養護の各教員の採用を見送る方針を決めたという記事も読んだ。
 これから、福島県という地域は、いったいどうなるのだろうかと心が痛む。
 前にも書いたが、僕のふるさとの隣町の以前ヤマギシの村にいた女性も、現在は福島県いわき市から、夫を残して東京の品川区の親戚に親子3人で避難している。彼女が「いつになったら、そして、いったい何を基準に、夫の元に帰るということを決めるのだろう」と心配している。
 先日も福島県に住んでいる姉に電話したら「この辺りは福島県でも比較的(放射能検出が)弱いと言われているし、私ら年寄りは、なってしまったから仕方がないと諦めることもできるけど、子供を持っている若い人たちは心配してるよ。若い人が可哀そうだ。」と言っていた。
       

 先ほどのTVのあるニュース番組で、米沢市郡山市から避難している子供へのインタビューで「どうして、帰りたいの?」という質問をしていたのに、僕は違和感を感じてしまった。
 福島県で生まれ、福島県で育った子供に、このレポーターは何を言わせようとしているのだろうか。どんな答えを期待しているのだろうか。
 次代を生きる、次代を担う子供たちに「どうして原発を作ったの?」と問われても、明解に答えることが出来ない僕たちが・・・だ。