福島に続いて宮城、岩手、栃木も肉牛出荷停止へ

 僕たち夫婦のふる里・福島原発から80Kmの白河の稲ワラを食べた肉牛から、規制値以上の放射性セシウムが検出されたというので驚いていたら、次ぎに、120Km離れた宮城県の稻ワラを食べた肉牛からも検出され、すでに全国に出荷されていて連日ニュースになった。
 昨日、今日のニュースでは、福島に続いて宮城県の肉牛も出荷停止で、来週からは岩手県、栃木県の肉牛も出荷停止だと言う。

 3月11日の大震災後の原発事故。
 その放射性物質の影響は、範囲的にも広がり、放射性物質半減期の長さを考えたら時間的にも終息のメドは分からない。
 この問題が、なぜかやりきれないのは、現代社会の中で日常の便利さを享受し、原発そのものに無関心であった自分のあり方が、問われているからである。
 事故を起こしたのは「東電」でも、その発電された電気で、便利で快適な生活を求め浸っていたのは、僕たち自身なのである。
 もう何十年も、原発の危険性を指摘してきた科学者が「危険と知りながら、原発推進を止めることが出来なかった自分に責任を感じている」と、自分の主張を認めなかった他への批判でなく、自分へ矢印を向けた言葉を発していた。
 僕らも、その言葉を噛みしめなければならないと、最近、僕は原発事故関連ニュースに接するたびに思っている。