福島県南部・浅川町の牛にも・・・

13日〜14日は、三重のヤマギシの村・豊里実顕地に出張。東京も暑いが三重も暑かった。
 全国の実顕地から、それぞれの担当者が集まって、定例の研鑽会が、毎月この2日間でいろいろと開催される。僕は14日の夕方までに6つの研鑽会に出席して、三重を夕方6時に出発し東京に11時半に戻って来た。
 そんな事で、2日間ほどブログ書き込みが出来なかった。

僕たち夫婦は、福島県南部の生まれである。福島県南部には、ともに両親はいないが姉弟はいる。
 昨日から今日にかけて
福島県浅川町の畜産農家から、放射性セシウムを含む稲わらを与えた肉牛42頭が出荷され、流通していたことが明らかになった。」という報道が流れている。
      
      

浅川町は、僕の生まれたふる里の隣町だ。
 そして、この汚染された稲わらを、浅川町の農家に出荷したのは、妻の実家がある白河市内の稲作農家でつくる「白河有機農業研究会」なのだ。
 3月の東日本大震災は、福島南部でも震度6強ということで、白河市の妻の実家では、屋根瓦が落ち、玄関が半分倒壊したと聞いたので、震災から1ヵ月後のガソリン事情も回復した4月中旬に見舞い帰省した。
 その時、義弟は
「家が壊れたのは地震からしかたないけど、原発事故はどうなのかなあ、ここは80Kmだから大丈夫だというけれど、飛んできているだろうな。」
「畑の野菜を食べないわけにもいかないし、あんまり気にしないようにしてるけど・・。俺らはもう50過ぎているからいいけどなぁ・・」
 そんな心配が、4ヵ月たった今になって現実の被害として現れてきた。
 まだ、義弟達に電話をしていないけれど、今回のこのニュースを、どんな気持で受け止めているのだろうか。
 福島原発から20Km、30Km圏内はもとより、僕たちのふる里・80Km先の福島の地までもが、原発事故以降、静かになりを潜め、そこに住む彼等に「何が起こるの?」と不安にさせている現実に、心が痛む。