定例の研鑽会で三重に出張

 毎月第2水曜日、木曜日と、定例の研鑽会が三重のヤマギシの村・豊里実顕地である。
 いつもは、車で往復しているが、今回は研鑽会出席者の帰りの時間が合わず、結局は電車出張となる。


◇山手線にふるさと福島県の〝観光広告〟
 電車出張となって、11時頃の新幹線に乗れば間に合うので、朝、定刻に案内所に出勤。
 通勤は、新宿から山手線に乗り換えるのだが、電車が来て乗ろうとしたときにドアの横に、我がふるさとの福島県矢祭山ツツジ〟の写真広告が大きく貼られているのに気づく。
      
 僕はこの〝矢祭山〟の近くで生まれた。
 ここには姉が嫁いで、今でも住んでいる。
 両親が亡くなった今は、姉が母親の替わりになって、帰省したときには、必ず、僕の好物の「ぼた餅」を大量に作って待っていてくれる。
 高田馬場で降りて車輛を見たら、一車輌全部が福島県の観光広告だった。
 ちょうど乗り合わせた車輛が、福島県南の県立公園〝矢祭山〟だったのだ。
 カメラをバックから急いで出して、シャッターを切った。
 ラッキーというか、その広告に出会えて、何となく嬉しくなった。
 ちなみにこの矢祭山公園がある矢祭町は、日本でただ一つ、今でも住基ネットを拒絶している自治体なのである。


◇映画『舟を編む』の主演は松田龍平
 新幹線の中で新聞を読んで、1面に大きく報じられている「福島原発放射能汚染水問題」に、これからどのように対処するのだろうと、先の見えないというか、次々と問題が起こる事故処理に、ちょっと暗い気持ちになった。
 そんなことを考えながら、放送&芸能欄を開くと目に留まったのがこの記事だ。
       

 三浦しをんの小説『舟を編む』は、このブログにも以前に書いたが、僕は発売すぐに、この題名と本の表紙に惹かれて買って読んで感動した小説だ。
 内容は、出版社を舞台に新しい辞書づくりに15年の歳月をかけて取り組む物語なのだが、辞書づくりという特殊な編集作業と、人間関係は不器用だが真面目にそれに取り組む青年と、彼を取り巻く人間模様に感動した小説だ。
 この小説は、書店員の投票によって決まる本屋大賞にも第一位となって、ベストセラーになり、今も書店では入口近くに平積みされている。
 映画化の話は知っていたし、公開されたらぜひ観たいと思っていたが、誰があの真面目な青年を演じるのかまでは知らなかった。
 記事を見ると、何と松田龍平なのだ。
 松田龍平といったら、三浦しをんが書いた小説を原作にした映画『まほろ駅前多田便利軒』で、独特の味のある好演技をした俳優で、僕はそれを観て一気にファンになった。
 どちらかというと、クールなイメージ。その彼が真面目で不器用な役を演じる。
 何とも楽しみである。
 「人は目の前にある華やかなものを追いかけがちだけど、本当は長い歳月をかけて夢を追うのが格好いい、正直者がばかを見る映画が多いけど、この映画は違う。誰もが元気をもらえる映画です。」と語っている。
 公開が13日。ますます観賞したくなった。


◇豊里実顕地に2時過ぎに到着
 名古屋から高速バスで関バスセンターまで来て、そこで春日山実顕地から豊里実顕地に向かうコンノさんの車にピックアップしてもらって、2時過ぎに豊里実顕地に着き、2時半からの研鑽会に出席。