11日・土曜日。我が家・多摩実顕地の餅つきである。
今回の餅つきには2つの意味合いがあった。
1つは、例年恒例の年末の餅つきである。多摩実顕地は年の瀬が近づくと生産物の供給に携わっているメンバーは超忙しくなる。それで12月にはいると月の前半に餅つきをしてお正月に備えて冷凍保存している。
もう1つは、今日は先月上旬になくなった加藤哲さんが、三重県のヤマギシの村・春日山実顕地にある墓地「公人の丘」に納骨の出発の日である。生前の加藤さんは餅が好きだったと言うことで、餅をみんなでついて送り出そうとなった。
それで、例年は月の前半の日曜日に餅つきを行うのだが、今年は土曜日の実施となった。
加藤さんのお骨は朝7時半の出発である。それに間に合わせようと、つき始めを6時半にする。駐車場に風よけの車を並べて紅白幕で囲むのは、犬飼さんが前日に準備。舘野さん夫妻は朝4時から餅米蒸し器に点火。
無事にひと臼ついて、女性陣があんこ餅にして、加藤さんのお骨出発に間に合わすことができた。
その後、若者もお年寄りも力を合わせて、全部で18臼の餅をつく。多摩実顕地には専門学校や大学に通う若者が数人いる。このような行事には彼らが活躍する。今回も年齢が高い我々の頼りない餅つきを、彼らがカバーしてくれて、無事、お正月の餅ができた。
お正月の餅を臼と杵で自分たちでつく。田舎育ちの我が家では昔は当たり前だった。父親の杵を振りおろす姿に憧れたものである。そして新しい年が来ることを実感して、なぜか嬉しくなった記憶がある。
そんな事もあって、私は餅が大好物である。2食、3食、餅が続いても平気である。特にアンコロ餅には目がない。