今朝、「ひまわりが見ごろよ」と妻が言う。
その何分か後、テレビのニュースを見ながら「どうして、ウクライナとひまわりが結びつくのかなあ~」と言うと、「映画に出てくるひまわり畑が、ウクライナで撮影されたからよ」と妻は言う。
妻は、デイサービスに来ているお婆ちゃん達と「町田のひまわり畑」を見に行くらしい。
町田にも、そんな「ひまわり畑」があるのかと、僕も見てみたい思って場所を聞き、ファーム町田店の開店準備が一段落した後に行ってみた。
場所は、わが家と東名高速「横浜町田インター」のちょうど中間の金森という所。
住宅街に囲まれた個人農家の畑。1万本と言われる「ひまわり」が見事に咲いていた。
僕以外にも、親子連れが数組、写真を撮ったり、ひまわり畑の畝に入ったり遊んでいた。
ついでに書くが、
先日、町田の市民団体が映画『ひまわり』を上映したので観に行った。
この映画、ロシアのウクライナ侵攻以降、話題になっている。
昔、観た記憶はあるがストリーはほとんど覚えていない。残っているのは、広大な「ひまわり畑」のイメージだけだ。
この映画、超話題になったので内容はみんな知っていると思うが、先日、改めて観たので、ストーリーにちょっと触れる。
1970年のイタリア映画だ。
第二次大戦中のイタリア。ナポリの海岸で出会い恋に落ちた若者。
アフリカ戦線行きを控えた兵士だった彼の出征を遅らせようと結婚する。さらに、戦地へ向かわせたくない彼女は彼が精神状態がおかしくなったと精神病院へ入院させる。
しかし、それが偽りであったことが発覚し、彼は同盟国ドイツがソ連と闘っている、最も過酷なロシア戦線に送られる。
やがて戦争が終わっても、待ちに待つ彼は戻ってこない。ロシア戦線で一緒だったという兵士は、最後に彼が雪の中で倒れて見捨てたと語るが、彼の死を諦めきれず、ひとりソ連の地へ向う。
彼の写真をもとに各地を訪ねてやっと探し当てると、なんとロシア女性と結婚し、子供までいる彼の存在を知るが、会わずにイタリアに戻る。
イタリアで失意の日々を送る彼女のもとに、彼女が探し求めてソ連まで来たことを知った彼は、イタリアまで会いにくる。
再会を果たした2人だが、彼女にも新しい夫との間に子供ををもうけていて、時の流れによる互いの別離を確信した彼はソ連へ戻る。
そんな、戦争に引き裂かれた2人と、戦争がもたらす悲劇、時の流れの残酷さを描いたストーリー。
改めて映画を観たが、数えきれないほどの戦争犠牲者が眠っているといわれる広大なひまわり畑や、延々と丘に続く墓標が、2人と悲劇のバックグランドとなって胸が痛む内容だった。