水曜日のおしゃべり

 今日の東京は、寒さも一段落して、これで桜も咲きだすだろうと感じるような気温になった一日だった。


◇映画『きらめく拍手の音』試写会招待ハガキが届く
 日本映画学校(現・日本映画大学)で学び、現在はドキュメンタリー映画の制作や編集、プロデュースなどの仕事をしているオオサワ君から、映画試写会のハガキが届いた。
 彼とは、彼が企画したヤマギシで1年間育った子供をテーマにした映画を製作した時に、いろいろ取材に応じたのと、その映画がポレポレ東中野で公開された時のトークショーに出た関係で、それ以降も時々、彼が関係している映画の試写会への誘いの連絡がある。
 今回の試写会は、韓国のドキュメンタリー映画『 きらめく拍手の音 』だ。
          
 耳の聞こえない父母の日常を健聴者の娘が撮った映画だ。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭でも話題となった映画で、6月からポレポレ東中野を皮切りに全国で公開される。
 ハガキには、このように書かれている。
    きらめく手の声、
    生きるよろこびを語ることばたち。
    聴こえない父母の世界を、聴者の娘が見つめた、
    つつましくもいとおしいドキュメンタリー。

 渋谷の映画美学校試写室で5回の試写会がある。
 時間をやりくりして、行ってみようと思う。楽しみだ。


◇今日の訪問客
 今日の夕方、20年ほど前に刊行した本『 ヤマギシズム学園高等部─教えることのない学園 』を手に、案内所を訪ねてきた人がいた。
 図書館で見つけて読んだとのこと。
 ヤマギシのことは、所沢に住んでいた時に、近所の歯科医がヤマギシに引っ越したことなどから知っていて、高田馬場に来るたびに看板は見ていたという。
 僕が町田に住んでいると言ったら「町田には版画専門の凄い美術館があるんだよ」と、話題は版画美術館になったり、現在、渋谷文化村で開催の「暁斎展」(僕はまだ観ていない)になったり、武者小路実篤がつくった「新しき村」になったり、話題が豊富な訪問客だった。
         
 会の新聞「けんさん」のバックナンバーと、村岡到さんの書いた『 ユートピアの模索─ヤマギシ会の到達点 』を買ってくれて、「これを読んだら、また来るよ。」と帰って行った。
 楽しいひと時だった。(写真の掲載も快く了解)


NHK認知症:ともに新しい時代へ」を観る
 夜は、妻の勧めで、NHKで放送した45歳でアルツハイマー病と診断された藤田和子さんを取り上げたドキュメンタリードラマ 『 母、立ちあがる 』 を観る。
 認知症になった一人の主婦が、自分の症状への苦悩や恐怖などを乗り越えて、家族の理解の中で家事を続けながら、認知症についての人々の意識や社会を変えようと、全国各地へ行って講演活動をしている日々の暮らしの内容だった。