6月7日・火曜日のおしゃべり

 昨日、気象庁から関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表があった。昨年より8日早く、平年より1日早い梅雨入りだという。
 確かに昨日は、朝から夜まで一日中、雨だった。それも雨脚が強く、4月上旬の気温という肌寒い、再び長袖のシャツのお世話になった。
 今朝は陽が射していたが、わが家の屋上から眺める山々には、雲が湧いて被って、夕方から雨が降り出した。

               

 これからは雨の季節。雨なら雨で・・・と楽しもうと思う。

 

◇梅雨前作業
 今週から天気が思わしくないとの予報だったので、妻達が地域で運営しているデイサービスで、認知症の人達と野菜作りを楽しんでいる畑の周りの草刈りを、先週金曜日にする。

               

               

 妻の要請の草刈りも、今年はこれで2度目だ。

 

◇目に止まった短歌
 今週、読賣新聞の短歌欄で、俵万智さんが選んだ歌の中に、こんな短歌が載っていた。
  「また一年たったようだなじいさん」といつもの場所にムラサキツユクサ

 僕もムラサキツユクサは好きな花だ。

               

 この歳になると、この歌の心情がわかる。

 

◇今日は火曜日、パンの仕込みスタッフ
 最近、毎週火曜日はファーム町田店パン屋の生地仕込み作業に入っている。
 今日も2時半から、シカタ君とミッコちゃんと僕の3人で、明日朝に焼くパンの生地を仕込んだ。

               

 3人が任されてやるのは3回目なのだが、今日も粉や水の計量を間違わないようにと緊張の時間。
 僕が担当しているのは水を計量して、シカタ君が計量した粉や塩と一緒に、攪拌機に入れて練り込む作業だ。

               

 フランスパンは低速で何分、高速で何分と、攪拌時間が違う。バターロークのバターを 入れるタイミングもある。ヨモギが均一に混ざったかの見極めもある。

    そして練り上がった10Kg近い生地を取り出すのが腰に負担がかかる。
 今日も何とか、5時には終了した。

 

◇いま、夢中になって読んでいる本
 ここ3日ほど、ブログ記載の時間も費やして、一冊の本を夜に読んでいる。
 先日、妻が「読みたい本があるのよ。探して買ってきて」と言われた本だ。
 妻が読み終わったので、僕も読んでみようと開いてみたら、何と「生きやすさはとは何か」を、自殺希少地域のフィールドワークで考察した本だった。

               

 著者の森川すいめいさんは、精神科医であり、池袋のクリニック院長であり、20年間、路上生活者の支援活動や東日本大震災の支援活動など、ボランティア活動家である。
 その森川すいめいさんが、「自殺希少地域」を訪ねて「生きやすい」ための地域の特質を探っている記録だった。
 森川すいめいさんが、その地域のフィールドワークをするきっかけになったのが、岡檀(おかまゆみ)さんの「自殺希少地域研究」だと書かれている。
 実は、この岡檀さんの研究の本『 生き心地の良い町 −この自殺率の低さには理由がある 』 というのを、僕は4年前に三重県ヤマギシの村・春日山実顕地のサガワさんに借りて読んでいる。
 とても印象に残った、色々なことを気づかせてもらった本だった。
 今回、森川すいめいさんの『その島の人たちは、ひとの話をきかない』も、すごい内容の本で、いまじっくり読み込んでいる。
 読み終わったら、その内容を記載したいと思うが、今日は、その森川すいめいさんがフィールドワークするきっかけとなった岡檀さんの『 生き心地の良い町 −この自殺率の低さには理由がある 』という本について記載した2018年6月のブログを、ここに抜粋して再録する。
 
◇『 生き心地の良い町 』 からのヒント
 サガワさんから「読んでみる?」と渡され借りた本。
 岡檀著 『 生き心地の良い町 −この自殺率の低さには理由がある 』

    著者が、日本で最も自殺率の低い徳島県海部町(2006年に合併し現在は海陽町、実は昔、ここにはヤマギシの村があったところだ)を4年にわたって調査し、自殺率の低さの理由を考察した本である。

               

 実に示唆に富んだ内容である。
 僕たちが、日々、「仲良い楽しい村づくり」について、研鑽したり、考えていることに通じることもあって、ちょっと驚いている。
 本書の帯にも書かれているのだが、著者が海部町のフィールドワークで気付いたポイント「町で見つけた五つの自殺予防因子」として挙げているのは、
・いろいろな人がいてもよい、いろいろな人がいたほうがよい
・人物本位主義をつらぬく
・どうせ自分なんて、と考えない
・「病」は市に出せ
・ゆるやかにつながる
 この5点について、なぜそれがコミュニティや、生き方や処世術に大切なのかを、現地調査に基づいて分かり易く説明している。
 たとえば、こんなことが多岐にわたって考察されている。
・「多様性重視がもたらすもの」としてのコミュニティでの効用や、
・「関心と監視の違い」をわきまえたコミュニティ内での生き方や、
・「絆」「つながり」と呼んでいるものも、その本質の捉え方や人々のその意識で大きく違うことや、
・「幸せ」とか「不幸」と感じている相対的判断基軸の不安定さや、
・「利己主義は人間の業」として「損得勘定」からくる行動パターンを馬鹿にしない。自分の幸せ探求が究極的にはみんなの幸せに繋がるのではないか、
 などなど、立ち止まって考えてみたいことが、多々、考察し書かれている。