我が家から車で15分ほどの薬師池公園内のフォトサロンで、国際的プロカメラマンの三澤哲也さんと三澤三貴子さんの「テミックフォト写真展」の案内を、3日ほど前に、ファーム町田店のパン屋さんコーナーで、時々、ヴァイオリンの生演奏をしてくれている永井さんからメールでいただいた。
この三澤さんご夫妻も、ファーム町田店を訪れるお客さんなのだ。
今日の土曜日、朝からファーム町田店のスタッフに入って、昼過ぎまではお客さんが多かったので、品出しなどをしてお客さん対応して、昼食休憩後の2時過ぎに、写真展が開催されている薬師池公園へ。
このフォトサロンでの三澤さんご夫妻の写真展は、昨年12月にも開催されていて、その時も「さすがプロのカメラマン、それも連続して国際写真賞を受賞している人の作品は凄いな~」と感動したので、今回も楽しみに入場した。
オオ~、意外や意外。今回は『桜』と『ヌード』の組み合わせだ。
入り口でいただいたパンプレットには、
「テミックフォトの展覧会では、常に『芸術性を持った写真』を考えています。今回の強い視覚価値を持ったオブジェ(題材)の両者を対等に扱うことで、〈生命体の力〉を統一テーマにしました。」とある。
桜の写真は奥様の三澤三貴子さん、ヌードフォトはご主人の三澤哲也さんの作品。
確かに、日本人にとっては思い入れの深い「桜」と、観る人に強烈なイマジネーションを抱かせる「ヌード」。その2つのコラボレーション的表現の写真展だった。
ヌードと、木々の枝に雪が降り積もったような満開の桜。
花筏となって流れる散った花びらと、水面に描かれる水紋模様。
花びらの集合体の花筏の中にあっても、水紋に浮かび上がるひとつ一つの花びらの存在表現。
「こんな水紋が撮れるんですね~」と感嘆の言葉を呟いたら、「誰が撮ってもカメラには写っているのですがねえ~」と応える三貴子さん。
いやいや、花筏に気を取られて、水紋に意識がいかないのが素人。さすがにプロは僕たちと違う。
「桜」と「ヌード」の、凄いコラボレーションだ。
今回の写真展も素晴らしい作品群だった。
そして、その「桜」と「ヌード」が織りなす〈生命体の力〉を十分感じさせる構成の作品群。
万物ことごとく流れ移りゆく生命という「動」の世界を、写真はワンショットで「静」として写す。しかし、そこには「動」から切り放たれた「静」でなく、「静」に内在する「動」を観る者に感じさせる。
そんな、意味深い、芸術性を彷彿させる、いい写真展だった。