火曜日のおしゃべり

 日中は昨日も今日も、秋晴れ。
 でも、今朝は東京でも10℃をきって、いよいよ晩秋から冬に向かっている感じ。
 11月に入ったのだから当然なのかも知れないが、暑さから寒さへの移行が急だという感じがする。

 

◇会の新聞「けんさん」11月号
 先週から編集を続けていた「けんさん」11月号は、原稿や写真もほぼ集まり、編集も終わって、昨日と今日で、紙面への掲載配置案を作る。
 今日の午前中で、それも何とか終わって、午後にデータを印刷屋さんに送信。

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 この割り付け案をもとにして、印刷屋さんのデザイナーに、今週中に紙面を作ってもらう。
 

朝井まかて著『 最悪の将軍 』
 今月の新聞編集が一段落したので、気分転換に、帰宅時に気になっていた本を探す。
 その本というのは、時代小説家として僕が好きな朝井まかてさんの本だ。
 先日、文庫化されたのを新聞書籍広告で知って、読んでみたいと思っていた。

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 このタイトルの『最悪の将軍』というのは、「犬公方」と言われた徳川幕府の第五代将軍「綱吉」を指している。
 人間より犬を偏愛してと言われる悪法「生類憐みの令」など、悪名高い「綱吉」を、改めて朝井まかてさんが、その「綱吉の悪政」を掘り下げるとも考えにくいと思って、よくよく見てみると、なんと、なんと、武士の世の中を終わらせるために、旧来の慣習を改め、文治政治を強力に推し進めて、戦のない江戸時代の礎を築いた将軍としての「綱吉」を描いた物語なのだ。


 つまり、「綱吉」はいままで言われていたような「暗君」ではなく、人々が戦に駆り出されることもない安寧な生活ができる政治の基礎を創った「名君」として評価しての作品なのだ。


 徳川幕府の将軍では、第十五代将軍「慶喜」についても、「暗君」だったのか、「名君」だったのかと評価が分かれていて興味があるのだが、この「綱吉」についても多いに興味があるところだ。
 大きく時代が流れ変わるときに、人は何を考え、どんな信念のもとに、慣習を乗り越えて、判断し行動するか、面白いテーマだと思う。