国境なき医師団の人たちの報告を聴く

 今日も東京は、一日中、雨。
 台風の影響もあるのだろうか、昨日までの冷たい空気でなく、ちょっと生暖かいような・・・。
 朝7時から10時まで、ファーム町田店の開店準備をして、それから高田馬場の案内所へ。
 午後2時からは、早稲田にある「国境なき医師団日本事務局」で開催された活動報告会に行く。
        

今日の活動報告は、
 「フィリピンにおける国境なき医師団の役割と課題」
 「緊急支援報告─バングラデシュにおけるロヒンギャ難民支援」

        
        
        

◇日本における国境なき医師団の活動は、今年で25年。
 約80億円の寄付金で活動しているらしい。
 その99%が民間の個人と法人からの寄付。それは、独立性を保つために、あえて国や国際機関の資金に頼らないのだと報告していた。

◇具体的な報告の中では、
 フィリピンのマニラのスラム地区の人口増加対策や母子の健康対策、女性の婦人病治療などの報告と、
 今年の8月に起こったミャンマーラカイン州で発生した暴動とその混乱が原因で、54万人のロヒンギャ族の人々が、隣国バングラデシュに逃れ、難民となっている現状と、その緊急支援の内容だった。
 このロヒンギャ難民問題など、日本のマスコミはほとんど報道していないように思う。
 ビデオを見せながらの報告の、その内容に驚いた。
 酷暑のなか、十分な食べ物もとらずに何日間もジャングルを歩き続けての脱出。その難民の多くが、女性であり子供なのだ。

◇会場には、各地での活動写真なども貼られていて、係の人が説明してくれた。
        
        

国境なき医師団の憲章には、
「国境なき医師たちは、切迫した危機にある人たち、天災にせよ人災にせよ災害の犠牲者たち、交戦状態の犠牲者たちに対して、人種的、宗教的、思想的、政治的な、いかなる差別もせず、支援をもたらす。」とある。