もう暖かくなるだろうと期待しているが、なかなかそうはならない。
今日の東京も、ここ2、3日ほどは寒くなかったが、防寒コートを脱ぎ捨ているまでの気温にはならない。
今朝などは、僕が我が家を出て高田馬場の案内所に向かうときには、アラレだかミゾレだかが、舞い落ちていた。
今日は金曜日、午後から4月の半ばに埼玉県のヤマギシの村で開催する「春のつどい」準備などの研鑽会をする。
夜は、月一回の定例の「若者食事会」。
◇若者食事会Photo
今日、集まった若者は11人、食事作りやお世話をしているお母さん、僕も加わって15人の食事会だった。
今日のメニューは、キーマカレー。
◇今週観た映画『息の跡』
もう3週間ほど前に、イクコさんからパンフレットを渡されて薦められた映画だ。
事務室のボードに貼っておきながら、観るチャンスがなく延び延びになっていた。
東中野のポレポレ劇場での上映が、今週までと知ってちょっと慌てて今週、観に行った。
この映画は、東日本大震災の被災地の記録である。
しかし、この映画記には、津波が押し寄せる映像もなければ、津波が引いた後の凄惨な光景の映像もない。
しかし、復興工事がなされている荒涼とした大地の中にあるプレハブの種苗店の中での店主の営み、語りの記録は、紛れもない東日本大震災の被災地の記録となっている。
なんとも表現しようがない、ずっしりと心に残る記録映画だった。
映像作家の小森はるかさんは、陸前高田に住みついて、この映画と撮ったと言う。
以下《パンフレットから転載》
岩手県陸前高田市。荒涼とした大地に、ぽつんと佇む種苗店「佐藤たね屋」。津波で自宅兼店舗を流された佐藤貞一は、その跡地に自力でプレハブを建て、営業を再開した。なにやらあやしげな手描きの看板に、瓦礫でつくった苗木のカート、山の落ち葉や鶏糞をまぜた苗床の土。水は、手掘りした井戸からポンプで汲みあげる。
いっぽうで佐藤さんは、みずからの体験を独習した英語で綴り、自費出版していた。タイトルは「The Seed of Hope in the Heart」。その一節を朗々と読みあげる佐藤さんの声は、まるで壮大なファンタジー映画の語り部のように響く。さらに中国語やスペイン語での執筆にも挑戦する姿は、ロビンソン・クルーソーのようにも、ドン・キホーテのようにもみえる。彼は、なぜ不得意な外国語で書き続けるのか? そこには何が書かれているのだろうか?