木曜日のおしゃべり

 東京の桜(ソメイヨシノ)の開花宣言が一昨日された。
 その一昨日は冷たい雨の一日で、昨日は日差しが時々あったが冷たい風の吹く一日。
 昨日の午後から、埼玉県のヤマギシの村・岡部実顕地に出張したのだが、群馬県ヤマギシの村・榛名実顕地から来たマチコさんによると、榛名は雪がちらついていたとのこと。
 まだまだ、桜の季節ではないような気候が続く。 

 
◇今日の標本木
 今日は、ファーム町田店が木曜日で休みのために、早朝の開店準備スタッフに入る必要がなかったので、高田馬場の案内所に向かう時間がいつもよりも1時間ほど早かった。
 電車に乗って、「そうだ、ちょっと寄り道して、一昨日開花宣言された標本木の、開花状況を見てみよう」と、ミーハー的好奇心が湧いて途中下車した。
 これが、靖国神社境内の「標本木」
       
       
 今日の開花状況
       
       
 

◇卒業シーズン
 高田馬場駅構内に、こんなポスターが貼られている。
 さすが、学生の街・高田馬場の駅員は、粋な計らいをすると、感心している。
       
 そして今日は、晴れ着の袴姿の女性が目に付いた。
       


村上春樹の『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』を読む
 僕の読書時間は、主に通勤や出張の電車の中なのだが、今回は部屋に帰ってもテレビを控えて、日課にしているブログ記載も時々サボって、次に読みたい人もいることだからと一気に読んだ。
       
 内容はこれから読む人のためにも控えるが、今までの作品同様、独特な春樹ワールドに引き込み、最後まで読ませてしまうと言うのは、さすが村上春樹だと思わせる作品だった。
 そして、村上春樹がいままで思考続けてきたテーマを、再確認させられる作品だと思った。
 例えば蛇足で、僕の受け止めたものを、あえて一つだけ書くならば、
 確かなことなど何一つない不確かな現実の中で「生きる」と言うことを、
 最後のところで、妻にこんな言葉で言わせる。
「最近なって思うようになったの」「私が生きているのはもちろん私の人生であるわけだけど、でもそこで起こることのほとんどすべては、私とは関係のない場所で勝手に決められていて、勝手に進められているのかもしれないって。つまり、私はこうして自由意思みたいなものを持って生きているようだけれど、結局のところは私自身は大切なことは何ひとつ選んではないのかもしれない。」と、人知を超えた、異なる世界からの不可解な作用の運命論を示しているし、
 主人公の私は、「この世界には確かなことなんて何ひとつないかもしれない」「でも少なくとも何かを信じることはできる」と言って、信じることとは何かと問いながら、そこに希望を託す。