今日はもう金曜日

 今週も今日はもう金曜日になってしまった。
 会の新聞「けんさん」を全国の会員宅に発送したり、台風13号の進路を気にしたり、終盤になってきたプロ野球横浜ベイスターズの悲願のCS出場に向けての奮闘に気を揉んだりしていたら、週末になってしまった感じ。
 明日は、9月の第2土曜日で、農産物直送「ヤマギシファーム町田店」の定例の『大市』だ。


◇暫くぶりに大市のチラシ撒きをする
 「大市をもうちょっと盛り上げたいね」と、そんな話題が出て、暫く休んでいた「大市チラシ」を、ミッコちゃんが作ってくれた。
 それができたのが火曜日だった。
        
 水曜日は新聞「けんさん」の発送日で時間がなかったし、木曜日は台風の影響があってできなかったので、今朝、案内所に出勤する前にやろうと、5時過ぎに起きて5時半からチラシ300枚を持って近隣の住宅街へ。
 近隣へのチラシ撒きは、昨年の今頃、ファーム町田店が常設店になる前の土曜日と日曜日営業の頃には毎月やっていたが、ここ暫くはしていなかった。
 しかし、やり始めて5分も経つと「一筆書き住宅街巡り」も蘇って、1時間半で300枚を撒き終わった。
 朝の運動にもなって気持ちよかった。
                
 お陰様で、スマホの万歩計表示は今現在16,864歩だ。



◇文庫・今野敏著『リオ』を読む
 時々、ビールを飲みながら読書談義をするTさんが、「これ、読んでみる?」と言って届けてくれた本で、今野敏の『捜査組曲』と『リオ』が、ついつい後回しになって積ん読のまま本棚に差し込まれて気になっていた。
        
 その1冊、文庫『リオ』を、今週、通勤電車の時間に読んだ。
 読んでいて、女子高校生が連続殺人事件に巻き込まれる内容なのに、スマホやラインが出てこないので不思議に思って、初版発行日を見たら10年前の日付だった。
        
 3件の連続殺人で、現場から逃げ去る美少女が目撃され、捜査本部は、その美少女を容疑者として捜査を進める。
 同年代の娘を持つ主人公・樋口警部補は「彼女が容疑者だとは、思えない」という直感をたよりに、地道な捜査をして犯人に辿り着き事件解決をする。
 その展開は、それほど意外でもないが、登場人物がそれぞれの時代背景を背負って成長した人間という設定が面白い。
 ちなみに、主人公の樋口警部補は昭和30年代生まれ。
 一回り上の「団塊世代」 ─ 既成秩序の破壊ばかりに熱中しだ全共闘世代─ とも違うし、軽さを身につけている「新人類」と言われた一回り下の世代とも違う、団塊世代の秩序破壊の後始末を課せられた「中途半端な世代」と思っている。
 そんな、ジェネレーションギャップ の葛藤を織り込みながら、今の社会の家庭崩壊や子ども世代の精神の歪み問題の現れは、団塊世代の「子どもの手本となる大人にならなかった」結果だと主人公は言う。
 そういえば、この本を届けてくれたTさんも、その世代である。
 団塊世代真っ只中の僕に、それを知って欲しくて、この本を届けたのだろうかと、勝手に勘ぐってしまった。