◇「始皇帝と大兵馬俑」展
昨年の10月末から上野の東京国立博物館で「始皇帝と大兵馬俑」展を開催中だ。
行こう行こうと思っていながら、なかなか時間がとれなかった。
今月の21日で終わってしまう。
そんなことで、今日の夕方、出かけた帰りに上野駅で降りて、東京国立博物に寄った。
閉館まで1時間弱しか時間がなかったので、じっくり観賞できず残念だったが、紀元前221年に中国大陸を初めて統一した「始皇帝」の凄さを、十分に受け止めることが出来る内容だった。
兵馬俑は、始皇帝の陵園そばに埋められていた。その数は約8千体。
1974年に農民が井戸を掘っていて発見したという。
それ以来、今も発掘調査は続いている。
今回の展示は、兵馬俑だけでなく、始皇帝や秦にまつわる出土品も展示してあったが、そちらは時間の都合でザッと観る。
その後に現れたのが、兵馬俑坑の再現展示。
実際の兵馬俑と同じ製法で、中国で作ったというレプリカ約70体が会場に並んでいた。
それとは別に、出土した実物の兵馬俑も展示してある。
間近で観ると、ほんと、一体一体表情やしぐさが違う。髭や髪の毛までリアルである。
実在の兵士をモデルに作られたと言われているが、これだけ様々な表情を観ると、それも納得だ。
それにしても、これだけの数の兵馬俑を製作す技工大集団が、秦国に存在していたこと自体が凄いと思った。
撮影は一切禁止だったが、展示会場最後には「撮影コーナー」が設けられていた。
◇佐藤初女さんの訃報
今朝、新聞の訃報欄に「森のイスキア主宰 佐藤初女さん」とあった。
確か、佐藤初女さんを知ったのは約20年前の映画・龍村仁監督『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』だったと思う。
佐藤初女さんの、東北の自然豊かな四季の中での穏やかな日々の営みに感動したことを思い出した。
でも、細かなこと、確かなことは覚えていない。
しかし、映画・ガイアシンフォニーを観た人なら、きっと佐藤初女という名前は覚えているだろう。
【ウィキペディア引用】佐藤初女(さとうはつめ、1921年10月3日〜2016年2月1日)は、日本の福祉活動家、教育者。1992年より青森県の岩木山山麓に「森のイスキア」と称する悩みや問題を抱え込んだ人たちを受け入れ、痛みを分かち合う癒しの場を主宰。それ以前は弘前市内で自宅を開放して同様の活動をしており、こちらは「弘前イスキア」と呼ばれていた。素朴な素材の味をそのままに頂く食の見直しにより、からだから心の問題も改善していくことができると訴えた。
佐藤初女さん、享年94歳。