日曜日朝、佐藤初女さんの心に触れる

NHK・こころの時代アーカイブス『心をわかちあう』
 今朝5時から放送されたNHK心の時代。
 今日は2月1日に逝去された「森のイスキア」を主宰していた佐藤初女さんを、2002年に放送したアーカイブ
        
 佐藤初女さんは、青森県岩木山麓にある集いの場「森のイスキア」や、弘前市の自宅「広前イスキア」で、人生に悩んだり、自殺を考えたり、部下にリストラを伝えなければならない重圧に悩んだりと、様々な悩みや問題を抱え込んだ人たちを受け入れ続けていた。
 初女さんは語る。
 「苦しみが大きいほど、人はそれを言葉にするのが難しい。心を込めた食事を作り、自分を無にして話を聞くことで、人々の閉ざされた心の扉が開き、やがて自ら解決の道を見いだしていく。」と、その長年の実践を語る。
        
 24時間、訪れたいといつ電話がかかってきても初女さんは電話に出る。夜は枕元に電話を置く。自分の都合に合わせるのでなく、その人の必要としている今に合わせる。
 訪ねたいという人が、誰か、どのような悩みを持っているのかは聞かない。訪ねてきて、その人に接し話を聞いて、初めてその人を知る。
 その人のことを思って、心を込めて食事を作り、一緒に食べる。
 「食べるということは、身体全体で感じること、美味しいと思ってくれた時に、その人の心の扉が開く。」と初女さんは感じている。
 一緒に食べながら、一緒の部屋に寝ながら、ただ無心に話を聞く。
 すべてを出し終わると、その人の中に新しい何かが生まれてくる。
 初女さんから、「こうしたら?」「こうじゃないの?」などとは一切言わない。
 話をただ聞いて、その人を受け入れ、その人自身の中に生まれた心に共感してうなづくだけ。
        
 食事を大切にする初女さんは、
 「食は命、生活の基本。食材は物でなく、命だと思って料理を作らせてもらっています。」という。
 さらに、食べる人のことを思って、心を込めて、手間を惜しまず食事を作る初女さんは「食事を作る姿勢に、人の生き方が出る。」と語る。
        
 実に、心にしみる内容の話だったので、ついつい上記のようにメモを取って観た。



◇今日のファーム町田店
 心配していた雨も降らずに、暖かい一日だった。
 今日の目玉農産物は、埼玉県のヤマギシの村・岡部実顕地のハウスで収穫した「いちご」、みんな大喜びで買ってくれた。