11月最後の金曜日のおしゃべり

◇ブログへのコメント
 もうしばらく会っていない兵庫県のナオコさんから、僕がブログに書いた永田和宏著『現代秀歌』についての感想を携帯メールでもらってビックリ。

 お久しぶりです。Naoji〜sanのブログ、いつも楽しみに読ませていただいてます。
『現代秀歌』素敵ですね。
 穂村弘さんの「終バス…」や、河野裕子さんの「たとえば君…」「観覧車回れよ回れ…」など、何年か前に買った俵万智さんの『あなたと読む恋の歌百首』にも入っていて、私も大好きな歌でしたので、ブログにあって嬉しかったです。
 「終バス…」は、私は彼氏と彼女以外には思い浮かばなかったので、Naoji〜sanの「遊び疲れた親子…」という解釈を読んで、ほんとに受け取り方は人それぞれで、おもしろいなあと思いました。
  『現代秀歌』ぜひ、買いたいと思います。
 『あなたと読む恋の歌百首』、また、河野裕子さんの『たとえば君』もお薦めです。
 私は短歌が大好きで、朝日新聞で月曜日に掲載される朝日歌壇を、毎週楽しみに読んでいます。
 でも、本屋さんに探しに行くと、短歌や詩の本はとても少ないように思います。出ているようなんですが、あまり並んでないですね。もっと増えてほしいな〜。

 ナオコさんに無断で載せてしまったが、ナオコさんがこんなに短歌を好きだなんて知らなかった。(無断掲載ゴメンナサイ)



 ナオコさんが、短歌の解釈について「ほんとに受け取り方は人それぞれで、おもしろいなあと思いました。」と言っている短歌


      終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
                                穂村 弘

 僕には2人の息子がいる。その息子たちにも、それぞれ子供がいる。
 この歌を読んで、僕は息子たちがまだ小学校低学年の頃、遊園地か河原か忘れたけれど、日が暮れるまで遊んで、帰りのバスの中で親子でウトウトしてしまった経験が蘇った。
 あの時、それを誰かが見たら、こんな歌になるんだろうなって、子供と遊んだ頃の昔を思い出して、それこそニヤニヤ、心が温かくなった。
 ナオコさんがイメージしたように、きっとふたりは「彼氏と彼女」だろう。
 でも、僕にとっては「遊び疲れた親子…」なのだ。
 ほんと、読む人によって、いろいろとイメージを膨らませ、それが出来るのが短歌の世界の魅力だと、ナオコさんからメールをもらって、あらためて思った。


◇もう一つ、ナオコさん推薦のブログ
 メールの中に書かれていたナオコさんが推薦しているブログを、先ほど検索して覗いてみた。
 これがまた、実に読み応えのあるブログなので、これも無断でここに紹介させてもらう。
 小学校の先生が書いている 『叱らないでも いいですか?』
                   http://arigato3939.publog.jp/
 例えば、昨日の記事は「縄文時代を学ぶことに、教員がまず関心を持つべきだ!」
 この記事で述べていることに、僕も納得・賛同だ。

 詳しくは上記アドレスをクリックしていただくとして、このように言っている。
 縄文時代は「稲作が始まり、定住生活があり、いわばムラのようなものがあったのにも関わらず、何千年という長い間、権力闘争も起きず、組織的な巨大権力も生まれなかった…」。
 江戸時代は「なぜ、大きな戦争もなく、あれほどまでに見事な町人文化を花咲かせることができたのか。」と述べ、
 「こうした〝時代というもの、人々の生きる気風というもの、社会の仕組みのこと〟について、子どもたちは十分に学ぶべきだと思う。」と書いている。
さらに、
 今のような時代に「必要なのは、『どうして戦争や権力争いが起きたのか』という理由を学ぶ歴史学習ではなくって、『なぜこの時代には戦争や権力争いが起きなかったのか』という理由を学ぶ学習であるべきで、どうして縄文時代や江戸時代に焦点が当たらないのか、不思議でならない。世界に誇る歴史がここにあるのに、どうにももったいのないことだ。」と結んでいる。
 ほんとうに、そう思う。


◇TVで『幸福の黄色いハンカチ』を観る
 高倉健の追悼企画として代表作の『幸福の黄色いハンカチ』をテレビで放送されると帰宅の電車の中で知った。
 この映画を観たのは、かなり昔のことで印象的イメージだけは残っているが、細部の記憶は定かでないので、時間に間に合うように食事を急いで鑑賞した。

 共演した武田鉄矢が放映前のコメントで
 「この映画のテーマの一つは〝お帰りなさい〟だ。帰るところがあって〝お帰りなさい〟という言葉があることが、人にとって、どれだけ幸せか、ということをこの映画は言っている」的な意味のことを語っていた。
 確かに、名作である。