元ヤマギシの村人で、僕たちと生活を一緒にしたことがある俳優の金子達さんが、現在、池袋の豊島公会堂でやっている演劇に出演している。
寺山修司原作で流山児祥演出の『無頼漢 ─ならずもの─ 』
金子さんの再三のお誘いがあって、今日の午後に池袋に出かけた。
パンフレットに「開演時刻10分前までに中池袋公園にお集まりください。」と書いてあるので、入口にフクロウの像がある公園に行く。
待つこと10分。
突然、公園広場中央に役者たちが集まって、演技がスタート。
いる、いる、金子さんが、片目の老人役で若い人に混じって登場。
公園の公衆トイレの屋根にも役者が登場して、何か叫んでいる。
10分ほど演技をして、役者のみなさんは道路を隔てた向かいの豊島公会堂に観客を案内。
公園の演技の続きが、今度は公会堂の劇場で展開。
金子達さんは、歌舞伎の団長「片目」役を演じている。
さすが「必ず観てよ」と誘ってくれただけあって、なかなか重要な役どころ。熱も入っている。
物語は、江戸時代末期の水野忠邦による天保の改革時の、歌舞伎をめぐる物語。
歌あり、殺陣あり、観客席通路を走り回った演技。理屈抜きで面白かった。
金子達さんの演技も、今まで何回か金子さんの演劇出演を観てきたが、今回が最高だった。
金子達さんに拍手・拍手・・・