今月10日から各地のTOHOシネマズの映画館で『 Winny 』という映画が上映されている。
実はこの映画、昔、同僚だった友人夫妻の息子・岸健太朗さんが、撮影と脚本にかかわって完成した映画なのだ。
先日、元同僚夫妻がパンフレットをもって訪ねてきたときに「今まではインディーズ映画が中心で作っていたが、やっと商業ベースのメジャー映画を実現できた」と、それはそれは息子の活躍を喜んでいた。
そんなこともあって今回、多摩市にあるTOHOシネマズ南大沢で観賞。
内容は2002年、実際に起こったネット史上最大といわれる事件。
天才プログラマーと言われた東京大学大学院情報理工学研究科助手の金子勇は、誰でもが簡単にファイルを共有できる斬新的なソフト「Winny」開発。
そのファイル共有ソフトを使って音楽やゲームや映画が大量に違法アップロードされ社会問題に。
開発した金子がそのに違法アップロードに加担したとして「著作権法違反幇助」の容疑で逮捕された事件。
ソフト利用者だけでなく、開発者までもが逮捕起訴されるということで注目された。
その逮捕が不法逮捕であり、開発者の金子は無罪であると検察と戦った弁個団と金子の実話を忠実に再現した刑事裁判映画だ。
映画では一審が有罪となったところで終わっているが、この事件は7年かけて最高裁で無罪となっている。
この映画『 Winny 』は、監督・脚本は松本優作で、撮影・脚本が岸健太朗。
主演は、東出昌大と三浦貴大で、共演で吉岡秀隆、渡辺いっけい、吹越満らが出演している。
映画の最後に、実際の金子勇が裁判で無罪を勝ち取った記者会見の映像もある。その映像の金子勇と、東出昌大が演じた金子勇が実に風貌が近い。体重を増やして役を演じた東出昌大の熱演が光る。
「これが、東出昌大?」と僕は思ったくらい。
そして、三浦貴大、吉岡秀隆、渡辺いっけい、吹越満も、素晴らしい熱演。
内容もさることながら、この俳優達の演技にも見応えがあった。