ちょっと難しい書籍をいただく

 評論家、社会運動家、編集者として著名な村岡さんが、昨日、案内所を訪れてくれた。
                       
 村岡さんと1時間ほどお話しをしたのだが、とても気さくな方で話がいろいろと弾んだ。
 お帰りになる前に、ちょうど昼時だったので、研鑽会が終わった女性達(昨日は12〜13人ほど)と、みんなが持参した一品持ち寄りのおかずをバイキング式に皿に盛って、一緒にランチタイムに加わっていただいた。
 村岡さんは「へぇ〜、みんなが持ってきたのを、こうやって、みんなで食べるのですか」と、驚き感心していた。
 その村岡さんに昨日いただいたのが、
 村岡さんが発行している隔月刊誌『プランB』と、村岡さんの新刊親鸞ウェーバー社会主義の2冊だ。
           
 どんな内容なのかと、通勤電車の中でザッと目を通した程度なので、何とも言えないが、  『プランB』では、編集長インタビュー記事と、都知事選について書かれている記事に興味を持って読んだ。
 親鸞ウェーバー社会主義』の方は、ザッと読める本ではない。
 時間を見付けてじっくり読ませてもらおう。
 今日の電車内で読んだ範囲をちょっとだけ触れるとすれば、
 僕は、親鸞については、前々から五木寛之の著書も気になっていたのだが、
 この著書の第一部「愛・宗教・社会主義」の冒頭で村岡さんは、
 ── なお広く読まれている親鸞はどのように生きてきたのか、何を説いたのか。戦前に大本教はなぜ弾圧を受けたのか。「宗教はアヘンである」と切り捨てることによって、見失ってきたものを明らかにする。〈心の在り方〉を探ることと〈社会の変革〉とは調和して追求されなくてはいけない。── 
 と書かれている。
 この種の書籍を、僕は多くを読んでも接してもいないが、社会主義を論じている著書で親鸞や愛について考察しているのは珍しいのではないか。
 その第一部の最後の方に、〈愛ある労働〉についても書かれている。
 ── 〈愛ある労働〉こそが「疎外された労働」の対極なのである。……では〈愛ある労働〉とは何なのか。……〈労働〉を愛するとは、抽象的に言えば、労働そのもの、労働対象、労働手段、その労働の結果について愛ある態度で接するということである。〈自然との調和〉を達成することである。別言すれば、〈労働者自主管理〉をめざすことである。──
 この文章に接したとき、これはじっくり読んでみようと、ますます思った。
 でも、ちょっと根気の要る読書になりそうだ。