今週の土曜日は実顕地で過ごす

 多摩実顕地での研鑽会は、各供給所メンバーも参加しやすい土曜日に集中してやっている。
 今日の土曜日も、午後から夜にかけていろいろなテーマの研鑽会が設定されていた。
 そんなことで、今日は高田馬場の案内所にはいかず、実顕地で過ごした。


◇カメイさんがプレゼントしてくれた菊
 我が家・多摩実顕地の玄関わきと、標柱わきに、きれいな菊の鉢が飾られている。
 「すごいなあ、きれいだ。」と、今朝、ながめていたら「厚木のカメイさんが持って来てくれたのよ。」と言う。
 これだけ、花を咲かすには、どんな手入れをするのだろうと感心する。
           
           


◇午前中は念願の「浮世絵展」に行けた
 町田駅から歩いて15分程度のところに、町田市立の国際版画美術館がある。
 現在、開館25周年を記念して北斎と広重』の浮世絵展を開催している。
 来月の25日まで開催していると安心していたのだが、前期と後期に分けて作品を展示して、前期展示は明日で終わることを2、3日前に知った。
 午後の研鑽会が始まるまでにはちょっと時間ある、この時間にと思って出かけた。
       

 版画美術館は、駅から徒歩で15分程度だが、緑豊かな森の中に建てられている。
 その樹々の緑にも、だいぶ秋の様相を感じられる。
            

 この浮世絵展の新聞紹介によると
 ──江戸時代中期に誕生した浮世絵は、芝居と遊郭を中心的な題材としていたが、葛飾北斎の「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」と歌川広重の「東海道五拾三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)」をきっかけに、風景が浮世絵の主要なジャンルとなった。
 同展では、浮世絵の風景版画が北斎と広重によって大成するまでの道のりを3部構成、422点の作品で紹介。
 江戸時代を生きた人々が風景に向けた多彩な「まなざし」に迫る。──

 このように紹介されていた。
 これは観ておかない事には・・・と思って、切り抜いて手帳に挟んでおいた。
         

 約1時間半、時間も忘れて集中して観賞する。見応えがあった。
 それにしても、僕はいつも「これが版画なのか、凄い。」と、緻密で精密な技法に驚いてしまう。
 木々の葉一枚一枚、着物の絵柄、雨、そして人物一人一人、すべてのものが正確に表現されている。
 構図の大胆さ、遠近法を駆使した風景は、観る者を圧倒させる。
 展示された絵の中に、風を感じ、季節を感じ、滝の水音を感じる。


 展示場内での作品の撮影は禁止されているので、会場外の案内掲示物をカメラに収めて、「広重」の作品絵葉書を5枚購入して帰ってきた。