モンゴル滞在・その1

 モンゴル滞在4日目、ようやくインターネット環境のある場所に着いたので、ひさびさにブログを書く。

◇27日(水)夕方7時(日本時間8時)モンゴル到着
 定刻より20分遅れて午後3時に成田空港を離陸して、富士山を左手に望みながら飛行機はモンゴルに向かう。
         

 約5時間のフライトでモンゴルの大地が見えてきた。
     

 日本時間夜の8時(モンゴル現地時間7時)に、無事にウランバートルチンギス・ハーン国際空港に到着。
 この時間でもまだ夜になっていない。曇りがちだったが陽ざしがある。
     

 モンゴルの友人ガンゾルグ君と、一足先にモンゴル入りしているゲレルマさんが空港まで迎えに来てくれて、ウランバートル市内に入る。
 ウランバートル市内は、相変わらず車の渋滞と建築工事の粉塵が凄い。


◇モンゴル相撲
 相撲宮殿の前を通ると、モンゴル夏の祭典ナーダム(7月11・12日)のモンゴル相撲の予選が今週末に開催される横断幕がかかっていた。
         
 ナーダムのモンゴル相撲競技の予選には全国から1000人以上の力士が参加し、その内512人がナーダム当日にトーナメント方式で対戦するのだそうだ。
 モンゴル人はモンゴル相撲に熱い。「ナーダム前に帰ってしまうし、予選の日はウランバートルにいなくて観ることができなくて残念だね」と言われる。仕事の出張なのだから仕方がない。


◇28日(木)夕方、郊外に出かける
 午前中と午後にかけて、来日する研修生に会い出張の目的の仕事をする。
 午後、ゲレルマさんの親友の科学技術大学の数学教授が、8月に開催するモンゴル特講に参加を希望していると言うので会う。
 その教授の誘いもあって、夕方から教授も一緒に郊外にあるチンギス・ハーン像を見に行く。
 建設工事の騒音と粉塵と、車の渋滞のウランバートル市内を離れると、緑の草原が続く。
     
 これでも、今年は緑になるのが遅いと言う。
 6月末、この時期のモンゴル訪問は初めてである。


◇馬乳酒       
 道路沿いに、馬乳酒を売るテントが並んでいた。今の馬乳酒が一番美味しいのだそうだ。
 酸っぱみを強くしたヨーグルト味だ。
         
 ポリタンクで買っていく人もいる。
         


チンギス・ハーン
 2年前に通りかかった時には、このチンギス・ハーン像は建設途中だった。
 確かに巨大である。モンゴル民族が誇る英雄・チンギス・ハーンは馬上から大草原を仰いでいる。
      

 夜9時過ぎて、やっと太陽が西の山に沈みかける。
 この時期のモンゴルは一日が長い。


◇モンゴルは禁酒
 28日はモンゴルン国会議員の選挙だった。
 そのために28日と29日は、モンゴル全土で禁酒なのだ。
 レストランに入ってもビールも出ない。スーパーでも売ってくれないらしい。
 選挙のために会社は休みにして、禁酒令を出すとは、すごい国だ。
 先ほど道端で売っていた馬乳酒は、酒ではない乳製品なのだという。


口蹄疫(こうていえき)対策
 ウランバートルに戻る時に気づいたのだが、道路に溝を掘って、そこにフェルトを敷き詰め、消毒液を流し込んでいる場所があった。
 結構幅がある溝なので、車はゆっくり走らないことには通れない。
 日本のヤマギシでも最大の注意をしている豚や牛の伝染病・口蹄疫
 モンゴルの草原には牛もヤギも羊も大量にいる。
 これがモンゴルの「口蹄疫対策」なのかとシャッターを切る。
         
 24時間テントの中に住んで、消毒液の補充をするようだ。
         


◇草原の花
 緑の草原と一口で言っては、もったいないと思うほどに草原に足を踏み入れると、いろいろな花々が咲いている。
 それもハーブ系が多い。香りがいい。
      


◇29日(金)午後、農場に向かう
 午前中、ウランバートルで仕事をして、午後2時半に、日本大使館前で研修生たちと日本滞在ビザの下りるのを待つ。
 研修生たちは不安げな顔。
 待つこと約1時間、呼ばれていたゲレルマさんが出てきて、無事下りたことを伝えてくれる。
 みんなでハグして、喜び合う。
 みんなホッとした顔というか、少々興奮気味に喜びを現し、ハグにも力がこもる。
 その後、みんなでウランバートルから北へ60Kmのところにある農場に向かう。
     

 農場に新しく建った「モンゴルヤマギシ会館」の掃除をみんなでする。
     

 明日・30日には大勢の人達が集まってくるので、ゲルをもう一つ建てる。
 モンゴルの若者は4〜5人が3時間くらいでゲルを完成させた。